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行政庁の裁量に基づく処分の司法審査に関する次のア〜エの記述のうち、判例に照らし、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。ただし、争いのあるものは判例の見解による。
ア国家公務員に対する懲戒処分の適否が争われた事件で、判例は、裁判所が懲戒処分の適否を審査するにあたっては、「懲戒権者と同一の立場に立つて懲戒処分をすべきであつたかどうか又はいかなる処分を選択すべきであつたかについて判断し、その結果と懲戒処分とを比較してその軽重を論ずべき」ものであるとした。
イ起立斉唱の職務命令に従わなかった教職員の懲戒について、判例は、戒告を超えて減給の処分を選択することが許容されるのは、過去の処分歴等に鑑み、「学校の規律や秩序の保持等の必要性と処分による不利益の内容との権衡の観点から当該処分を選択することの相当性を基礎付ける具体的な事情が認められる場合であることを要する」とした。
ウ多数の申請者の中から少数の者を選んで個人タクシー事業を免許する手続について、判例は、法律が抽象的な免許基準を定めているにすぎない場合でも、行政庁は、内部的にせよ具体的な審査基準を設けてこれを公正かつ合理的に適用すべきであり、これに反する審査手続によってされた却下処分は違法となるとした。
エ地方公務員である公立小学校の校長を、その職に必要な適格性を欠くとして降任した処分の適否が争われた事件で、判例は、地方公務員法28条の分限制度は「公務員の身分保障の見地からその処分権限を発動しうる場合を限定したものである」から、分限処分について任命権者に裁量権は認められないとした。

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