5分でわかる比較優位

ミクロ経済学・国際貿易

比較優位とは・機会費用と絶対優位

30秒でわかる比較優位

ある財を1単位多くつくるためにあきらめる、もう一方の財の量を機会費用と呼びます。2つの国で比べて、ある財の機会費用が小さい国が、その財に比較優位を持ちます。各国が比較優位を持つ財をつくって輸出し合うと、両国とも得をします。

X財の機会費用

X財1単位に要る労働量 ÷ Y財1単位に要る労働量(X財1単位のためにあきらめるY財の量)

絶対優位

同じ財を、相手の国より少ない労働量でつくれること。絶対優位では、どちらの財を輸出するかは決まりません

貿易が成り立つ範囲

X財1単位と交換されるY財の量が、2国のX財の機会費用の間にあるとき
A国とB国が労働90ずつで、X財だけ・Y財だけをつくったときの量を結んだ線(A国はX財30・Y財90、B国はX財18・Y財9)。傾きの大きさはA国3、B国0.5Y財の量X財の量1830909A国(傾き3)B国(傾き0.5)
各国が労働90をすべて使ってつくれるX財とY財の組合せを線で表した図です。線の傾きの大きさが、X財の機会費用(A国3、B国0.5)

このページでは、次の2国を「基本の2国」と呼び、各タイプの例で使います。A国とB国は、労働だけを使ってX財とY財をつくります。表の数は、各財を1単位つくるのに要る労働量(労働投入係数)です。

X財Y財
A国31
B国510

A国はどちらの財も少ない労働でつくれます(両財に絶対優位)。それでもX財の機会費用は、A国が 3÷1=33 \div 1 = 3、B国が 5÷10=0.55 \div 10 = 0.5 でB国のほうが小さいので、B国がX財に、A国がY財に比較優位を持ちます。このように、生産の技術(1単位に要る労働量)の差から貿易を説明する考え方を、リカードの比較生産費説と呼びます。

どのタイプも、生産に使うのは労働だけ、1単位に要る労働量は生産量によらず一定、労働は国の中では自由に動き国の間では動かない、市場は完全競争、と考えます。

試験での出方

受験先ごとの出やすさ
地方上級★★特別区Ⅰ類★★
市役所★★国家総合職—
国家一般職★国家専門職★★

表や図から貿易が成り立つ価格の範囲を求める問題と、比較優位・特化・貿易の利益を述べた文の正誤の問題が中心です。どのタイプも、機会費用を正しい向きで出せるかで決まります。

よく出るタイプ

比較優位の問題は、次の4つのタイプに分けられます。カードを押すと、そのタイプの解き方に切り替わります。

次にやること

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