4分でわかる貿易理論の定理

ミクロ経済学・国際貿易

貿易理論の定理とは・ヘクシャー=オリーンの定理

30秒でわかる貿易理論の定理

貿易理論の定理は、2つの財を、労働と資本の2つの生産要素でつくる国どうしの貿易から出てくる結論に付いた名前です。試験では、定理の名前と主張の組合せが合っているかを見分けます。主張は「何が変わると・何がどう動くか」の組で覚えます。「資本を集約的に使う財」は、もう一方の財より資本を多めに使う財のことです(言葉は次のタブの表にまとめます)。

ヘクシャー=オリーンの定理

国ごとの要素賦存比率(資本と労働の量の比)の違い → 自国に豊富な要素を集約的に使う財を輸出する

ストルパー=サミュエルソンの定理

ある財の相対価格が上がる → その財に集約的に使われる要素の実質報酬は上がり、もう一方の要素の実質報酬は下がる

リプチンスキーの定理

財の相対価格は一定のまま、ある要素の量が増える → その要素を集約的に使う財の生産は増え、もう一方の財の生産は減る

要素価格均等化定理

自由貿易で2国の財の価格がそろう → 技術が同じで両国とも両財をつくり続けるなら、労働や資本が国の間を移動しなくても、2国の賃金どうし・資本の報酬どうしがそろう

レオンチェフの逆説

資本が豊富とみられた米国で、輸出財のほうが輸入競争財より労働集約的だった(ヘクシャー=オリーンの定理の予測と食い違った)

先に読む論点比較優位

リカードの比較生産費説(比較優位の論点)では、生産要素は労働1つで、比較優位は国ごとの技術(労働生産性)の違いから生まれます。このページの定理は、生産要素を労働と資本の2つにし、技術は2国で同じと置いたモデル(ヘクシャー=オリーンのモデル)から出てきます。

試験での出方

受験先ごとの出やすさ
地方上級★★特別区Ⅰ類★★
市役所★★国家総合職—
国家一般職★国家専門職★★

定理の名前と主張を1つの選択肢に1つずつ並べた文の正誤と、空欄に定理の名前を入れる組合せの問題が中心です。計算の問題はほとんどありません。

よく出るタイプ

貿易理論の定理の問題は、次の2つのタイプに分けられます。カードを押すと、そのタイプの解き方に切り替わります。

どちらの財に比較優位があるかを計算する問題は比較優位の論点、関税や輸入割当による余剰の変化は貿易政策の論点で扱います。

次にやること

「貿易理論の定理」をランダムに演習「貿易理論の定理」の問題一覧(8問)

先に読む論点

次に読む論点

一次試験の経済科目対策のあとは面接カード作成・面接対策も
AI で万全に

受験先の試験日程も、まとめてチェック