5分でわかる貿易政策

ミクロ経済学・国際貿易

貿易政策とは・小国の関税と自由貿易の利益

30秒でわかる貿易政策

貿易政策は、関税・輸入割当・補助金で、輸入の量や国内の価格を変える政策です。試験では、余剰分析の図で「だれが得をし、だれが損をし、総余剰がいくら減るか」を測ります。

前提のほとんどは小国です。小国とは、自国がどれだけ輸入しても輸出しても、世界価格(世界の市場で決まる価格)が変わらない国のことです。小国の国内価格は、自由貿易なら世界価格と同じになります。

輸入量

世界価格での国内の需要量 − 国内の供給量

自由貿易の利益

閉鎖経済(貿易をしないとき)の均衡点を頂点とし、世界価格の線と2本の曲線で囲まれた三角形の分、総余剰が増える

関税

国内価格 = 世界価格 + 1個あたりの関税。関税収入は関税と関税後の輸入量を掛けた長方形で、総余剰が減る分(死荷重=だれの得にもならずに消える余剰。超過負担・厚生損失とも言う)は、その長方形の左右にできる2つの三角形
需要曲線 P=100−Q と供給曲線 P=10+2Q の小国。閉鎖経済では点Eで30個が70円。世界価格40円で自由に輸入すると、国内の生産は15個、需要は60個で、差の45個を輸入し、総余剰は点Eを頂点とする三角形675円だけ増える価格数量1530607040需要曲線供給曲線世界価格輸入45個貿易の利益675円EAB
世界価格40円の線より上で、点Eを頂点とする三角形が貿易の利益

先に読む論点余剰分析比較優位

この図の国(需要曲線 P=100−QP=100-Q、供給曲線 P=10+2QP=10+2Q。PP は価格〔円〕、QQ は数量〔個〕)の市場を、このページでは「基本の市場」と呼びます。総余剰の増加は (70−40)×45÷2=675(70-40) \times 45 \div 2 = 675 円です。消費者余剰・生産者余剰の意味は、余剰分析の論点と同じです。

試験での出方

受験先ごとの出やすさ
地方上級★★★特別区Ⅰ類★★
市役所★★国家総合職★
国家一般職★国家専門職★★

地方上級で出やすい論点です。計算も図の面を選ぶ問題も、余剰分析の図の読み方で解けます。

よく出るタイプ

貿易政策の問題は、次の4つのタイプに分けられます。カードを押すと、そのタイプの解き方に切り替わります。

次にやること

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