1
重い石を素手で持ち上げるのは難しいが、長い棒と台があれば動かせる。台に載せた棒の一方の端を石の下に差し込み、反対の端を押し下げればよい。台から押す位置までを、台から石までの三倍の長さにすると、押す力はおよそ三分の一で済む。そのかわり、押す端は石が上がる高さの三倍の距離を動かさなければならない。
2
滑車にも、似た性質がある。天井に固定した滑車は綱を引く向きを変えるだけで、引く力は荷物の重さと変わらない。荷物と一緒に動く滑車を使うと、引く力はおよそ半分になる。[イ]この違いは、荷物を一本の綱で支えるか、二本の綱で支えるかから生まれる。
3
私たちの腕も、ひじを支点とする一種のてこである。腕を曲げる筋肉は、重いものを持つ手よりもずっとひじの近くについている。( ア )、筋肉は手に載せた重さより大きな力を出さなければならない。そのかわり、筋肉がわずかに縮むだけで、手先は大きく速く動く。

