5分でわかる資料解釈(折れ線グラフ)の解き方

資料解釈

折れ線グラフとは・増加率の公式

30秒でわかる折れ線グラフ

折れ線グラフは、年ごとの値を点で打ち、点を線で結んだグラフです。資料解釈でよく出るのは、縦軸が対前年増加率(前の年に比べて何%増えたか)のグラフです。このグラフには、実際の人数や台数(実数)は書いてありません。

増えたか減ったか

増加率が0より上なら前年より増えた、0より下なら減った(線が上がったか下がったかは関係ない)

何年分かの変化

後の年の実数=もとの年の実数×(1+次の年の増加率)×⋯×(1+後の年の増加率)\text{後の年の実数} = \text{もとの年の実数} \times (1+\text{次の年の増加率}) \times \cdots \times (1+\text{後の年の増加率})

指数(基準の年を100としたときの大きさ)

指数=100×(1+基準の次の年の増加率)×⋯\text{指数} = 100 \times (1+\text{基準の次の年の増加率}) \times \cdots
動物園の入館者数の対前年増加率(単位:%)の折れ線グラフ。横軸は2020年から2024年で、2020年には点が無い。2021年から順に25・20・10・−20で、線は2023年まで右下がり、2024年に0より下へ落ちる。0より上は薄い青で「前年より増えた」、0より下は薄い灰色で「前年より減った」。2021〜2023年の点は橙
動物園の入館者数(単位:千人)の折れ線グラフ。2020年から順に400・500・600・660・528で、線は2023年まで右上がり、2024年だけ下がる。2021〜2023年の点は橙
同じ動物園の入館者数を2通りに描いた図。橙の3年は、増加率が下がっているのに入館者数は増えています

式の「増加率」は小数にして入れます(20%なら 1+0.20=1.21+0.20=1.2 倍、−20%なら 1−0.20=0.81-0.20=0.8 倍)。掛けるのは、比べるもとの年の次の年から、後の年までの増加率です。上の図の2020年に点が無いのは、2020年の入館者数(400千人)を出発点にして、2021年から先の変化だけを描いているからです。指数は、基準の年(比べるもとにする年)の実数を100としたときの大きさです。

上の図の動物園は、2021〜2023年の増加率が25%→20%→10%と下がっています。それでも3つともプラスなので、入館者数は毎年増えています。下の図のとおり、2020年の400千人(40万人)の1.25倍で500千人、その1.2倍で600千人、その1.1倍で660千人です。増加率が下がったのは「増え方が小さくなった」という意味です。減ったのは増加率がマイナスになった2024年だけで、660×0.8=528660 \times 0.8 = 528 千人です。

折れ線グラフには、縦軸が実数のもの・指数のもの・増加率のものがあります。実数と指数のグラフは、線が上がれば増えています。このページでは、試験で多く、読み違えやすい増加率のグラフを扱います。グラフの1本1本の線(施設・品目など)を系列と呼びます。

試験での出方

受験先ごとの出やすさ(泉の集計による参考値)
東京都★★★国家総合職★☆☆
国家一般職★☆☆国家専門職★☆☆
地方上級★☆☆特別区★☆☆
市役所★☆☆

東京都では★3つの単元です。増加率の折れ線グラフは選択肢の言い方がほぼ決まっていて、ほとんどが下の5つのタイプのどれかです。どの受験先でも、5つの選択肢から「正しくいえるのはどれか」を選ぶ形が中心です。

よく出るタイプ

増加率の折れ線グラフの選択肢は、次の5つのタイプに分けられます。カードを押すと、そのタイプの解き方に切り替わります。

資料解釈の折れ線グラフの解き方:縦軸を確かめて選択肢を仕分ける

まず縦軸の見出しを見て、実数・指数・増加率のどれかを確かめます。増加率のグラフなら、5つの選択肢を次のように仕分けると速く解けます。

選択肢の言い方使うもの重さ
「前年に比べて増加」・同じ年の増加率の大小・2つの系列の比率(電動÷一般車など)の前年からの増減図の値だけ軽い
「2021年に比べて増加」・最も多い年何年分かの (1+増加率) を掛ける中くらい
年平均何年分かの増加率を足して年数で割る中くらい
指数・「2020年に比べた2024年の増加率」何年分かの増加率を掛ける重い

軽い選択肢から確かめ、正しいものが見つかったら重い選択肢は計算しないで済ませます。掛け算を速くする概算の技は 資料解釈(計算の技)の解き方 にまとめています。

系列が違うもの(動物園と水族館など)の実数の大きさは、増加率のグラフからは比べられません。元の人数がどこにも書いていないからです。そうした選択肢は「この図からは判断できない」ので、正しいとはいえません。

このページの「例で確かめる」は、すべて次の図で説明します。

ある市の3つの施設の入館者数の対前年増加率(単位:%)の折れ線グラフ。横軸は2021年から2024年。線の右端に系列名が書いてある。動物園は25・20・10・−20(実線に丸)。美術館は−10・5・20・5(破線に四角)。水族館は10・−20・25・15(点線に三角)
点はどれも5ごとの目盛線の上にあります

次にやること

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