4分でわかる2期間の消費

ミクロ経済学・消費者の行動

2期間の消費とは・異時点間の予算制約

30秒でわかる2期間の消費

2期間の消費(2期間モデル)は、今期と来期の2つの時期に分けて、所得をいつ使うかを決める問題です。今期に使わずに残した分が貯蓄で、利子が付いて来期に使えます。今期の所得より多く使えば、その差は借入で、来期に利子を付けて返します。2つの時期(異なる時点)の予算をまとめて1本にした式を、異時点間の予算制約と呼びます。

異時点間の予算制約

C1+C21+r=M1+M21+rC_1 + \dfrac{C_2}{1+r} = M_1 + \dfrac{M_2}{1+r}

貯蓄

S=M1−C1S = M_1 - C_1(マイナスなら、その大きさが借入。今期に消費税があるときは、C1C_1 の代わりに今期の税込みの支出を引く)
  • C1C_1・C2C_2 は今期・来期の消費、M1M_1・M2M_2 は今期・来期の所得、rr は利子率、SS は貯蓄です(問題では小文字の c1c_1・c2c_2 と書かれることが多いです)。
  • 右辺は、来期の所得を 1+r1+r で割って今の値打ちに直し、今期の所得に足したものです。利子率30%なら、今の50万円を貯めると来期に 50×1.3=6550 \times 1.3 = 65 万円になるので、来期の65万円は今の 65÷1.3=5065 \div 1.3 = 50 万円と同じ値打ちです。この右辺を生涯所得と呼びます。
横軸に今期の消費、縦軸に来期の消費。所得の点A(今期210・来期65)を通る傾き1.3の予算線と、無差別曲線が接する点E(今期130・来期169)。EはAより左上なので、差の80万円を貯蓄する来期の消費今期の消費13021026033816965予算線無差別曲線貯蓄80AE
点Aは所得をそれぞれの期にそのまま使う点です。右下がりの線(予算線)は使い切れる消費の組、曲線(無差別曲線)は満足(効用)が同じになる組で、2本が接する点Eで満足がいちばん大きくなります。EはAより80万円(210−130)左にあるので、今期に80万円を貯蓄します

先に読む論点効用最大化

来期の所得を 1+r1+r で割って今の値打ちに直すことを割り引くと言い、直した額を現在価値(今の価値)と呼びます。今期の所得はもともと今の価値なので、割り引きません。

このページでは、今期の所得210万円・来期の所得65万円・利子率30%の家計を「基本の家計」と呼び、図と例で使います。生涯所得は 210+65÷1.3=260210 + 65 \div 1.3 = 260 万円です。どれだけ満足できるか(効用)は式(効用関数)U=C1C2U=C_1C_2 で表し、効用最大化の論点と同じように、効用がいちばん大きくなる消費の組を選びます。

試験での出方

受験先ごとの出やすさ
地方上級★★★特別区Ⅰ類★★
市役所★★国家総合職★★★
国家一般職★★★国家専門職★★★

どの受験先でも出ていて、とくに国家公務員と地方上級でよく出ます。ほとんどが数値を選ぶ計算問題で、効用関数が u=c1ac2bu=c_1^ac_2^b の形(c1c_1・c2c_2 の右肩に小さく書いた数 aa・bb を指数と呼び、この形を指数型と呼びます)なら、早解きの式で数行で解けます。

よく出るタイプ

2期間の消費の問題は、次の2つのタイプに分けられます。カードを押すと、そのタイプの解き方に切り替わります。

次にやること

「2期間の消費」をランダムに演習「2期間の消費」の問題一覧(15問)

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