5分でわかる不確実性

ミクロ経済学・消費者の行動

不確実性とは・期待値と期待効用の違い

30秒でわかる不確実性

不確実性の論点では、結果がいくつかに分かれ、それぞれが起こる確率は分かっている(これをリスクと呼びます)ときに、人がどれを選ぶかを考えます。人は所得の平均ではなく、効用(その所得から得られる満足の大きさ)の平均が大きいほうを選ぶ、と考えるのが出発点です。このページでは、確率で所得が決まるものを「くじ」と呼びます。

期待値(所得の平均)

確率×所得\text{確率} \times \text{所得} を、起こりうる結果すべてについて足したもの

期待効用(効用の平均)

確率×その所得の効用\text{確率} \times \text{その所得の効用} を、起こりうる結果すべてについて足したもの

確実性等価

期待効用と同じ効用を、確実にもらえる所得

リスクプレミアム

期待値 − 確実性等価
効用 U=√M の曲線。確率2分の1で0万円(点A)、2分の1で100万円(点B)のくじ。期待値50万円の位置で、線分AB上の点E(期待効用5)は、曲線上の点F(確実な50万円の効用 約7.1)より下効用所得(万円)5010010約7.15U=√MABEF
点Eの高さがくじの期待効用、点Fの高さが期待値と同じ50万円を確実にもらったときの効用

先に読む論点効用最大化

このページでは、所得を MM(万円)、効用を UU と書きます(泉の問題では所得を YY、効用を uu と書くことが多いです)。図の人の効用は U=MU=\sqrt{M} で、持っているくじは「確率 12\dfrac{1}{2} で0万円、12\dfrac{1}{2} で100万円」です。

  • 期待値は 0×12+100×12=500 \times \dfrac{1}{2} + 100 \times \dfrac{1}{2} = 50 万円です。所得の平均で、単位は万円です。
  • 期待効用は 0×12+10×12=50 \times \dfrac{1}{2} + 10 \times \dfrac{1}{2} = 5 です(0=0\sqrt{0}=0、100=10\sqrt{100}=10)。効用の平均で、金額ではありません。
  • 期待効用は「期待値50万円の効用」(50\sqrt{50}=約7.1)ではありません。このページでは、この2つをいつも分けて書きます。

試験での出方

受験先ごとの出やすさ
地方上級★★★特別区Ⅰ類★★
市役所★★国家総合職★★★
国家一般職★★★国家専門職★★★

計算の問題(確実性等価・リスクプレミアム・保険料の上限)と、文の正誤の問題(危険への態度・保険・リスク分担)の両方が出ます。

よく出るタイプ

不確実性の問題は、次の4つのタイプに分けられます。カードを押すと、そのタイプの解き方に切り替わります。

次にやること

「必修」の5問を解く「不確実性」をランダムに演習「不確実性」の問題一覧(24問)

先に読む論点

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