資料解釈(棒グラフ)とは・棒グラフの読み方
30秒でわかる資料解釈(棒グラフ)
資料解釈(棒グラフ)は、人数や量を棒の長さで表した図を読み、5つの選択肢から図から確実にいえるものを1つ選ぶ問題です。棒が横に並ぶ群棒と、いくつかの項目を1本に積み重ねた積み上げ棒がよく出ます。
解く順番
棒の長さで比べてよい場合・数で計算する場合
棒グラフは、見ただけで分かる選択肢と、数を使って計算しないと決まらない選択肢が混ざっています。この表の「書かれた数」は、棒や段の中(または上)に書かれた数のことで、縦軸の目盛りの数ではありません。見た目(棒の長さ)で決めてよいのは上の3行だけで、「はっきり差がある」は差が目盛りの1つ分(縦軸の線と線の間)より大きいことを目安にします。
| 選択肢の言い方 | 決め方 |
|---|---|
| 前の年より増えた・減った(一番下の段・群棒) | 棒の長さ |
| 最も多い・少ない(はっきり差がある) | 棒の長さ |
| 一番下の段・群棒どうしの大小 | 棒の長さ(0の線からの長さがそのまま値) |
| 差がわずかな大小 | 書かれた数 |
| 「〜%を上回る」「指数は〜」「比率は〜」 | 書かれた数で計算 |
| 積み上げ棒の2段目より上(増減・大小とも) | 段の中の数(上端の目盛りでは読まない) |
- 値が書かれていない図では、目盛りの間を等分して読みます。積み上げ棒の上の段は、段の上端の目盛りから下端の目盛りを引いた数がその段の値です(上の図なら、体育館は444−264=180)。読んだ値は「だいたい150〜160」のように幅が出るので、幅のどこを取るかで正しいか誤りかが変わる選択肢は後に回します。
- 縦軸が0から始まらない図では、棒の長さの比が値の比になりません(400から始まる軸で500と600の棒は長さが1:2に見えますが、値の比は5:6です)。
- 割合・指数・増加率の意味と、割り算を減らす概算は、資料解釈(表)の計算の技にまとめてあります。棒グラフでも同じ技を使います。
試験での出方
| 東京都 | ★★★ | 特別区 | ★★★ |
|---|---|---|---|
| 国家一般職 | ★★☆ | 国家総合職 | ★☆☆ |
| 国家専門職 | ★☆☆ | 地方上級 | ★☆☆ |
| 市役所 | ★☆☆ | ||
東京都と特別区でとくによく出ます。
よく出るタイプ
選択肢の言い方で、次の4つのタイプに分けられます。1問の5つの選択肢に、4つのタイプが混ざって出ます。カードを押すと、そのタイプの解き方に切り替わります。
タイプ1最大・最小と増減
資料解釈の問題の解き方(最大・最小と増減)
見分け方:選択肢に「最も多いのは〜年であり、最も少ないのは〜年である」「〜年に比べて減少しているのは〜のみである」「いずれの年も〜以上、上回っている」と書いてあります。
解き方の手順
- 1
長さで決まるものから
増えたか減ったか、はっきり差のある最大と最小は、棒の長さで決めます。「最も多いのは〜、最も少ないのは〜」は2つとも確かめます。 - 2
差がわずかなら書かれた数で
次の2つのときは、書かれた数で比べます。差が目盛りの1つ分(縦軸の線と線の間)より小さいとき。積み上げ棒の2段目より上の段を比べるとき。 - 3
「いずれの年も」は外れそうな年から
差が一番小さそうな年を先に計算します。1年でも外れれば誤りです。
例で確かめるスポーツ施設の利用者数
ア プールの利用者数が最も多いのは2024年であり、最も少ないのは2021年である。
イ いずれの年も、体育館の利用者数はテニスを100千人以上上回っている。
アのプールは一番下の段なので、棒の長さで見当をつけられます。ただし4年とも差が目盛りの1つ分(100千人)より小さいので、書かれた数で確かめます。一番少ないのは2021年の210、一番多いのは2024年の264なので、アは正しいです。
イを確かめる(体育館−テニス)
| 体育館 | テニス | 差 | |
|---|---|---|---|
| 2021年 | 150 | 54 | |
| 2022年 | 162 | 58 | |
| 2023年 | 171 | 60 | |
| 2024年 | 180 | 69 |
- 差:体育館が一番少なく、差も一番小さそうな2021年からわかること150−54=96。100に届かないので、イは誤り(ほかの年は104・111・111)
資料解釈の例題1(最大・最小と増減)
自分で解いてみる資料解釈の例題1(最大・最小と増減)
選択肢を押すと、正解と解説が出ます。
ある市の3つの美術館の入館者数を示した次の図から、確実にいえるのはどれか。
正解は 1
1は増えたか減ったかだけです。群棒の長さで見当をつけ、差の小さい南館は書かれた数で確かめます。2023年から2024年に、東館は91から104、西館は70から76に増え、南館だけ44から41に減っています。1は確実にいえます。
- 2:西館が最も少ないのは2022年の61で、2021年の64ではありません。最初の年が一番少ないと思い込むと選んでしまいます。
- 3:東館−西館は、2021年が で20に届きません。2022年()だけを見ると選んでしまいます。
- 4:図に2020年の数が無いので、この図からは分かりません。
- 5:3館の合計は、2021年が 、2022年が で、増加は 千人です。
2023年から2024年への増減(千人)
| 2023年 | 2024年 | 増減 | |
|---|---|---|---|
| 東館 | 91 | 104 | +13 |
| 西館 | 70 | 76 | +6 |
| 南館 | 44 | 41 | −3 |
タイプ2対前年増加率
資料解釈の問題の解き方(対前年増加率)
見分け方:選択肢に「対前年増加率」と書いてあります。「最も大きいのは〜であり、次に大きいのは〜である」「〜の増加率は、〜の増加率を上回っている」の形が多いです。対前年増加率は、前の年と比べて何%増えたかで、増加量÷前の年の値です。
解き方の手順
- 1
増加量を出す
今年の値−前の年の値。前の年の値は、左どなりの棒の同じ色の段に書かれた数を使います。 - 2
前の年の10%と比べる
前の年の値を10で割った数(10%)と増加量を比べると、10%より大きいか小さいかが割り算なしで分かります。5%なら10%の半分です。 - 3
増加量の大小で決めない
増加量が多くても、前の年の値が大きければ増加率は小さくなります。
例で確かめる2024年の対前年増加率が最も大きい施設
2024年の対前年増加率が最も大きいのはどの施設かを、前の年(2023年)の10%と増加量を比べて決めます。
2023年から2024年(千人)
| 増加量 | 前年の10% | 増加率 | |
|---|---|---|---|
| プール | |||
| 体育館 | |||
| テニス |
- 増加量:2024年−2023年わかることプール264−240=24、体育館180−171=9、テニス69−60=9
- 前年の10%:2023年の値を10で割るわかることプール24、体育館17.1、テニス6
- 判定:増加量と前年の10%を比べるわかることプールは24と24で同じなのでちょうど10%。体育館は9が17.1より小さいので10%未満(9÷171で約5.3%)。テニスは9が6より大きいので10%を超え、9÷60=0.15で15%
増加量が最も多いのはプールの24千人ですが、増加率が最も大きいのはテニスの15%です。
資料解釈の例題2(対前年増加率)
自分で解いてみる資料解釈の例題2(対前年増加率)
選択肢を押すと、正解と解説が出ます。
ある県の果物の出荷量を示した次の図から、確実にいえるのはどれか。
正解は 2
2は、2021年から2022年に、なしは30から36で6増え、 で20%です。みかんは120から132で12増え、 で10%です。なしの増加量はみかんの半分でも、増加率は2倍です。2は確実にいえます。
- 1:2024年の増加量は、みかんが 、かきが 、なしが です。増加率は、みかんが で約11.1%、かきが で約9.8%、なしが で約15.2%で、最も大きいのはなしです。増加量の一番多いみかんを選ぶと間違えます。
- 3:かきは2022年の45から2023年の51で6増えました。45の15%は で、6はこれに届かないので約13.3%です。
- 4:合計は、各年の3つの段を足して作ります(2021年から順に198・213・210・234)。2022年は 増えて で約7.6%、2024年は 増えて で約11.4%なので、2024年の方が大きいです。
- 5:増加量はなしもかきも5で同じです。増加率(なし約15.2%、かき約9.8%)と取り違えると選んでしまいます。
選択肢1を確かめる(2023年から2024年・千t)
| 増加量 | 前年の10% | 増加率 | |
|---|---|---|---|
| みかん | 14 | 12.6 | 約11.1% |
| かき | 5 | 5.1 | 約9.8% |
| なし | 5 | 3.3 | 約15.2% |
タイプ3比率と指数
資料解釈の問題の解き方(比率と指数)
見分け方:選択肢に「いずれの年も、かきに対するみかんの比率は2.5を上回っている」「2021年のなしを100としたとき、2024年のなしの指数は120を下回っている」と書いてあります。比率は、ある値が別の値の何倍かを表す数です。指数は、基準の年の値を100としたとき、比べる年の値がいくつになるかを表す数で、比べる年÷基準の年×100 で出します。指数が115なら、基準の年の1.15倍です。
解き方の手順
- 1
「に対する」の前が分母
「テニスに対する体育館の比率」は 体育館÷テニス です。比べる相手のテニスが分母です。 - 2
かけ算に直す
「比率が2.7を上回る」は、テニス×2.7 より体育館が大きいかで確かめます。「指数が115を上回る」は、基準の年の値×1.15 より比べる年の値が大きいかで確かめます。 - 3
「いずれの年も」は外れそうな年から
分母(テニス)の段が大きく伸びた年や、分子(体育館、割られる側)の段が縮んだ年を先に確かめます。
例で確かめる体育館とテニスの比率・体育館の指数
ア いずれの年も、テニスに対する体育館の比率は2.7を上回っている。
イ 2021年の体育館を100としたとき、2024年の体育館の指数は115を上回っている。
アを確かめる(千人)
| 体育館 | テニス | テニスの2.7倍 | |
|---|---|---|---|
| 2021年 | 150 | 54 | |
| 2022年 | 162 | 58 | |
| 2023年 | 171 | 60 | |
| 2024年 | 180 | 69 |
- 2.7倍:テニス×2.7わかること145.8、156.6、162、186.3
- 判定:体育館と比べるわかること2021〜2023年は体育館の方が大きいが、テニスが60から69に伸びた2024年は180が186.3に届かない。アは誤り
イは、2021年の体育館150の1.15倍が です。2024年の180はこれより大きいので、イは正しいです(指数は )。
資料解釈の例題3(比率と指数)
自分で解いてみる資料解釈の例題3(比率と指数)
選択肢を押すと、正解と解説が出ます。
ある動物園の区分別の入園者数を示した次の図から、確実にいえるのはどれか。
正解は 2
2は、2021年の団体90の1.1倍が です。2024年の団体は100でこれより大きいので、指数は110を上回ります( で約111.1)。2は確実にいえます。
- 1:子ども×1.35は、2021年から順に283.5・318.6・324・340.2です。大人は2021〜2023年は上回りますが、2024年は330で340.2に届きません。2021年だけ確かめると選んでしまいます。
- 3:2021年の大人300の1.12倍は で、2024年の330は届きません(指数は110)。大人が一番多い2023年の345(指数115)と取り違えると選んでしまいます。
- 4:団体に対する子どもの比率(子ども÷団体)は、2021年から順に約2.33・約2.81・2.50・2.52で、2023年は前年より下がっています。2023年は分母の団体が84から96に12増えたのに、子どもは236から240に4しか増えなかったためです。
- 5:入園料は図に無いので、この図からは分かりません。
子ども×1.35と大人(千人)
| 大人 | 子ども×1.35 | |
|---|---|---|
| 2021年 | 300 | 283.5 |
| 2022年 | 320 | 318.6 |
| 2023年 | 345 | 324 |
| 2024年 | 330 | 340.2 |
タイプ4平均・累計・構成比
資料解釈の問題の解き方(平均・累計・構成比)
見分け方:選択肢に「4か年の年平均は〜を上回っている」「累計は〜を下回っている」「合計に占める〜の割合は〜%を上回っている」と書いてあります。積み上げ棒の合計は図に書かれていないことが多く、自分で足して作ります。累計は、何年分かの値をすべて足した数です。構成比は、合計に占める割合のことです。
解き方の手順
- 1
平均は差を足す
「年平均が235を上回るか」は、各年の値から235を引いた差を足します。平均がちょうど235なら差の合計は0になるので、合計がプラスなら平均は235を上回り、マイナスなら下回ります。 - 2
累計は年平均に直す
「4年の累計が720を上回るか」は、720÷4=180 として、平均と同じように180との差を足します。 - 3
構成比は合計を作ってから
その年の段を全部足して合計を作り、合計×割合 と、調べたい項目の値を比べます。項目の値の方が大きければ、割合は上回ります。
例で確かめるプールの年平均と、合計に占める割合
ア 2021年から2024年までのプールの利用者数の年平均は、235千人を上回っている。
イ 2021年の3施設の合計に占めるプールの割合は、50%を上回っている。
アを確かめる(235との差)
| プール | 235との差 | |
|---|---|---|
| 2021年 | 210 | |
| 2022年 | 236 | |
| 2023年 | 240 | |
| 2024年 | 264 | |
| 差の合計 |
- 差:各年の値−235わかること−25、+1、+5、+29
- 合計:差を足すわかること−25+1+5+29=+10。プラスなので年平均は235を上回る(アは正しい。年平均は237.5)
イは、2021年の合計を3つの段から と作ります。その50%は207で、プールの210はこれより大きいので、イは正しいです(約50.7%)。
資料解釈の例題4(平均・累計・構成比)
自分で解いてみる資料解釈の例題4(平均・累計・構成比)
選択肢を押すと、正解と解説が出ます。
ある郵便局の種類別の取扱件数を示した次の図から、確実にいえるのはどれか。
正解は 2
2は、720÷4=180 との差を足します。小包は150・172・190・214なので、差は で、足すと です。プラスなので累計は720を上回ります()。2は確実にいえます。
- 1:手紙の390との差は で、足すと です。年平均は390を下回ります(386.75千件)。マイナスの符号を付け忘れて と足すと、プラスなので上回ると間違えます。
- 3:2021年の合計は で、その18%は です。小包の150は届きません(約17.0%)。合計を作るときに小包を入れ忘れ、分母を手紙とはがきの730にすると約20.5%になり、選んでしまいます。
- 4:各年の合計は2021年から順に880・865・856・836です。860との差は で、足すと なので下回ります(859.25千件)。
- 5:2024年の合計は で、その40%は です。手紙の352はこれより多いので、割合は40%を上回ります(約42.1%)。
小包の180との差(千件)
| 小包 | 180との差 | |
|---|---|---|
| 2021年 | 150 | −30 |
| 2022年 | 172 | −8 |
| 2023年 | 190 | +10 |
| 2024年 | 214 | +34 |
| 差の合計 | 726 | +6 |
まとめ間違いやすい点
よくある間違い
積み上げ棒の上の段を、上端の目盛りで読む
上の段の上端の目盛りは、その段と、その下にある段をすべて足した合計です。値は段の長さで、段の中に書かれた数を使います(「はじめに」タブの図では、体育館の段の上端は444ですが、体育館の値は段の中に書かれた180です)。
増加量の大小で、増加率を決める
同じ9千人増えても、前の年が171の体育館は約5.3%、60のテニスは15%です(タイプ2)。
構成比の合計に、段を入れ忘れる
合計は図に無いので、その年の段を全部足します。1つ落とすと分母が小さくなり、割合を大きく見積もります。
時間と捨てる判断
- 1問2〜3分が目安です。最大と最小・増減の向き・図に無い年や金額を使う選択肢は、計算せずに先に決めます。
- 構成比・平均・累計のように合計を作る選択肢は重いので、ほかの選択肢で答えが決まらないときに回します。
次にやること
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