折り紙とは・解き方の基本
30秒でわかる折り紙
折り紙は、紙を決まった順に折り、折ったまま切った紙を開くと、どこに穴があくかを考える問題です。細長い紙を折って、どこどうしが重なるかを聞く問題もあります。
開くとき
開く順
切れる枚数
線対称は、ある線で折り返すとぴったり重なる形のことで、その線を対称の軸と呼びます。折り紙では、折り目がそのまま対称の軸になります。たとえば縦の折り目の1マス左にある穴は1マス右へ、2マス左にある穴は2マス右へ写ります。
切る場所が、折り目ではない紙の縁(元の紙の外側の辺)に接していると、開いたとき穴ではなく、縁が欠けた形になります。
試験での出方
| 国家総合職 | ★☆☆ | 国家一般職 | ★☆☆ |
|---|---|---|---|
| 地方上級 | ★☆☆ | 東京都 | ★☆☆ |
| 特別区 | ★☆☆ | 市役所 | ★☆☆ |
| 国家専門職 | —ほぼ出ていない | ||
国家専門職を除く受験先で★1つの単元です。発想より手順の単元で、1回ずつ開いて写せば確実に解けるので、出たときに取りたい問題です。
よく出るタイプ
折り紙の問題は、次の2つのタイプに分けられます。カードを押すと、そのタイプの解き方に切り替わります。
このほか、折って切った紙を開いた形を5つの図から選ぶ問題もあります。タイプ1と同じ手順(1回ずつ開いて、折り目で写す)で解けます。
タイプ1折って切り、開く
折り紙の解き方(折って切り、開く)
見分け方:問題文に「重なった紙をまとめて切り取った」「紙を開いたとき」と書いてあります。マス目に番号を書いた紙なら、「切り取られたマスの番号の和」や「全部で何個か」を聞かれることが多いです。
解き方の手順
- 1
折るたびの紙の形を描く
折る前、1回折った後、2回折った後…と、折るたびに紙の形を描きます。最後の形に、切る場所を書き込みます。 - 2
最後に折った折り目から開く
開く順は折った順の逆です。①②の順に折ったなら、②を戻してから①を戻します。 - 3
折り目で線対称に写す
いま見えている穴を、折り目の反対側の、折り目から同じ距離の位置に写して足します。ただし、その折り目で折り返した紙が乗っていなかった所の穴は写しません。そこを切ったときは下の紙1枚しか切れておらず、折り返した側の紙には穴があいていないからです。写そうとすると紙の外にはみ出すので、それで見分けられます。 - 4
全部開いてから数える
すべての折り目を戻してから、穴の数や番号を読み取ります。折り終わった紙の各マスに、重なっている紙の枚数を書いておくと、切ったマスの枚数を足すだけで穴の数を確かめられます。枚数は、1回折るたびに、折り返した紙が乗った所だけ、乗った紙の枚数を足していけば出せます。
例で確かめる4行5列の紙を2回折って切る
1から20の番号を書いた4行5列の紙を、①下の1行を上へ折り、②右の2列を左へ折ります。折り終わった紙の塗った2マスを、重なった紙ごと切ります。切られるのはどのマスでしょうか。
折り終わった紙の左の列は、重なりが1枚か2枚です。②で折り返した4・5列目は2・3列目の上に重なり、1列目には届かないからです。また3行目は、①で4行目が重なっているので、枚数が2倍になります。塗った2マスはどちらも2枚なので、切られるマスは 個です。
次に、②→①の順に1回ずつ開きます。
- 開く1(②を戻す):②の折り目は3列目と4列目の境目です。2行目2列目の穴(番号7)は、折り目から数えて3列目が1マス目、2列目が2マス目なので、折り目から2マス左にあります。折り目の右へ2マス数えた5列目(番号10)へ写ります。3行目1列目の穴(番号11)は折り目から3マス左にあり、写すと3マス右の6列目になりますが、紙は5列目までしかありません。②で折り返した4・5列目はここまで届いておらず、この穴は下の紙1枚だけにあいた穴なので、写しません。
- 開く2(①を戻す):①の折り目は3行目と4行目の境目です。3行目1列目の穴(番号11)は、すぐ下の4行目1列目(番号16)へ写ります。2行目の穴(番号7と10)は折り目から2マス上にあり、写すと2マス下の5行目になりますが、紙は4行目までしかありません。①で折り返した1行はここまで届いていないので、写しません。
切られたマスは7・10・11・16の4つで、枚数から出した4個と合います。
折り紙の問題(折って切り、開く)
自分で解いてみる折り紙の例題1(折って切り、開く)
選択肢を押すと、正解と解説が出ます。
4行7列の28個のマスに区切られた長方形の紙があり、左上のマスを1として、各行を左から右へ、上の行から順に1から28までの番号が書かれている。この紙を、図のように、①左の2列を右へ折り、②上の1行を下へ折り、③右の2列を左へ折った。折り終わった紙の上で、図に塗った1マスぶんを、重なった紙をまとめて切り取った。このとき、切り取られたマスに書かれていた番号の和はいくつか。
正解は 5
切ったマスは、元の紙で2行目4列目(番号11)の位置です。折った順の逆に、③→②→①と1回ずつ開きます。
- ③を戻す:③の折り目は5列目と6列目の境目です。4列目は、折り目から数えて5列目が1マス目、4列目が2マス目なので、折り目から2マス左にあります。③で折り返した6・7列目が乗っていた所なので、折り目の右へ2マス数えた7列目(番号14)へ写ります。
- ②を戻す:②の折り目は1行目と2行目の境目です。2行目には②で折り返した1行目が乗っていたので、2行目の2つの穴を、どちらもすぐ上の1行目(番号4と7)へ写します。穴は4つになります。
- ①を戻す:①の折り目は2列目と3列目の境目です。4列目は、①で折り返した1・2列目が乗っていた所です。折り目から2マス右なので、1行目と2行目の穴を2マス左の1列目(番号1と8)へ写します。7列目の穴は折り目から5マス右にあり、写すと5マス左になりますが、紙は折り目の左に2列しかありません。7列目には折り返した紙が乗っておらず、下の1枚だけが切れているので、写しません。
切り取られたマスは1・4・7・8・11・14の6つで、和は です。正解は5です。
枚数でも確かめます。①の後、4列目は1列目が乗って2枚です。②で2行目に1行目が乗るので、2行目の4列目は4枚、7列目は2枚になります(7列目には①で折り返した紙が乗っていません)。③で4列目に7列目が乗るので、切った所は 枚です。切り取られたマスが6つという数と合います。
25は、最後に折った③だけを開いて止めたときの値()です。36は、最初に折った①を開き忘れたときの値()です。24は、③を開き忘れて②と①だけを戻したときの値()です。43は、③を戻すときに折り目で写さず、4列目の穴を右へ2列ずらして6列目に写したときの値(1・4・6・8・11・13)です。
タイプ2帯を折ったときの重なり
折り紙の解き方(帯を折ったときの重なり)
見分け方:横一列にいくつかの区画(帯を区切った1つ1つのます)が並んだ細長い紙、つまり帯が出てきます。「どの区画とどの区画が重なるか」や「どこで折ったか」を聞かれ、問題文に「重なっている紙をまとめて折る」と書いてあることが多いです。
解き方の手順
- 1
区画に番号を付ける
左から1、2、3…と番号を付け、帯の上の位置もこの番号で呼びます。 - 2
1回の折りで重なる組は番号の和で出す
「4と5の境目」で折ると、重なる2つの区画の番号の和は、どれも です(4と5、3と6、2と7…)。折り目をはさんで、折り目から同じ距離にある区画どうしが重なるからです。 - 3
2回目からは今の位置で考える
1回目で重なった区画はひとまとまりになり、その後も離れずに一緒に動きます。2回目は、それぞれの区画がいまどの位置にあるかで考えます。 - 4
折り目が分からないときは逆に使う
「3と6が重なった」とあれば、和は9なので、1回の折りで重ねたなら4と5の境目で折ったことになります。重なった組から折り目の候補をいくつか出したら、問題文で「重ならなかった」とされている組を重ねてしまう折り目を、その候補から外します。
例で確かめる6つの区画の帯を2回折る
1から6の番号を書いた帯を、①4と5の境目で右側を左へ折り、②2と3の境目で左側を右へ折ります。どの区画どうしが重なるでしょうか。
- ①:番号の和が になる組が重なります。5は4の位置へ、6は3の位置へ来て、帯は1〜4の位置に縮みます。
- ②:いまの位置で考えます。2と3の境目なので、位置の番号の和が になる組が重なります。1の位置にある区画1は4の位置へ、2の位置にある区画2は3の位置へ来ます。4の位置にはすでに4と5、3の位置には3と6が重なっているので、その上に重なります。
折り終わると、2・3・6と1・4・5の2組に分かれます。2と6は番号の和が8で、どちらの折り目の和(9と5)とも違いますが、2回の折りを通して同じ位置に来ています。番号の和の決まりは、1回の折りの中でだけ使えます。
折り紙の問題(帯を折ったときの重なり)
自分で解いてみる折り紙の例題2(帯を折ったときの重なり)
選択肢を押すと、正解と解説が出ます。
横一列に11の区画が並んだ細長い紙があり、左から順に1から11の番号が書かれている。この紙を、図のように、まず①7と8の境目で右側を左へ折り、次に②6と7の境目で右側を左へ折り、最後に③3と4の境目で左側を右へ折った。折るときは、重なっている紙をまとめて折るものとする。このとき、重なり合う2つの区画の組み合わせとして正しいのはどれか。
正解は 3
- ①:番号の和が になる組が重なります。8は7の位置、9は6、10は5、11は4の位置へ来て、帯は1〜7の位置になります。
- ②:7の位置には区画7と8の2枚が重なっています。この2枚をまとめて6の位置へ折り返すので、6の位置には、上から7・8・9・6の4枚が重なります(折り返した2枚は裏返って乗るので、7が一番上に来ます)。
- ③:3と4の境目なので、位置の番号の和が になる組が重なります。区画1は6の位置へ、区画2は5の位置へ、区画3は4の位置へ来ます。
折り終わると、1・6・7・8・9、2・5・10、3・4・11の3組に分かれます。1と8は同じ組なので、正解は3です。
2と9・4と8・6と10は、①で右側を折り返さず、8〜11を4〜7の位置へ横にずらしてしまったときに重なる組です。ずらすと4と8、5と9、6と10、7と11が重なり、その後の③で区画2が5の位置(5と9のところ)へ来るので、2と9も重なります。5と11は、5が2・10と、11が3・4と重なっていて、別の位置です。
まとめ間違いやすい点
よくある間違い
穴は折った回数だけ増えると思う
穴の数は、切った所に重なっている紙の枚数で決まります。タイプ1の例(4行5列)は2回折りましたが、左の列は1枚か2枚で、どこも4枚になるわけではありません。「2回折ったから紙はどこも4枚」と考えて、2マスで 個とするのは誤りです。塗った2マスはどちらも2枚なので、正しくは 個です。折り終わった紙の各マスに枚数を書いておくと防げます。
開く順を逆にしない・途中で止める
開くのは、最後に折った折り目からです。また、1回開いただけで止めず、すべての折り目を戻してから数えます。例題1の25は、最後の③だけを開いて止めたときの値です。
折り目で写さず、横にずらす
開いた形は、折り目を対称の軸とした線対称の形になります。ずらして写すと、左右対称になりません。
折り目をまたぐ切り込みが1つの穴になることを忘れる
折り目に接するように切ると、開いたとき折り目の両側がつながって1つの穴になります(「はじめに」のタブの図)。折り目から離れた所を切ると、折り目の両側に別々の穴が2つできます。
帯で、2回目も元の位置のまま考える
2回目の折りは、1回目で動いた後の位置で考えます。例題2の②では、7の位置に区画7と8が重なっているので、2枚をまとめて折り返します。
時間と捨てる判断
- 折って切り、開く問題は、1回ずつ開けば確実に解けます。折る回数が3回くらいまでなら、2〜3分を目安に取りにいきたいタイプです。
- 開いた形を図から選ぶ問題は、全部を描き切る前に、折り目に対して線対称でない図や、穴の数が合わない図を消すと早く絞れます。
- 帯の重なりは、番号の和で重なる組を出せば、2分ほどで決まることが多いです。
- 重なった組から折り目や折った順を探す問題は、折り目の候補が何通りもあって1つずつ試すことになり、時間がかかることがあります。2分たっても道筋が見えなければ、後回しにする手もあります。











