点の軌跡とは・軌跡の長さの公式
30秒でわかる点の軌跡
図形を、直線や別の図形の周に沿って、滑らないように転がすと、図形の上の点は円弧をつないだ線を描きます。この線を軌跡といいます。ここでは、転がす1回を1手と呼びます。
1手で描く弧
弧の長さ
回る角度(直線の上)
- 点が回転の中心と重なる手では、半径が0なので点は動きません。弧として数えません。
- 1手ごとに中心・半径・角度を書き出して、弧の長さを足していけば、軌跡の長さが出ます。
回る角度が「180°−内角」になるわけ
図形は、次の辺がぴったり直線に重なるまで回ります。いま直線に乗っている辺と次の辺は、回転の中心のところで内角をつくっています。次の辺が直線に重なるのは、2つの辺が一直線(180°)に開いたときなので、回る角度は 内角です。正方形は内角も回る角度も90°なので見分けにくいですが、正三角形なら内角60°に対して120°回ります。
試験での出方
| 国家総合職 | ★★☆ | 国家一般職 | ★☆☆ |
|---|---|---|---|
| 国家専門職 | ★★☆ | 地方上級 | ★★☆ |
| 東京都 | ★★★ | 特別区 | ★★★ |
| 市役所 | ★★☆ | ||
東京都と特別区でとくによく出る単元です。図を描けば解けますが、手の数が多いので、1手ずつ中心・半径・角度を書き出す手順を身につけておくと、落ち着いて解けます。
よく出るタイプ
点の軌跡・図形の移動の問題は、次の5つのタイプに分けられます。カードを押すと、そのタイプの解き方に切り替わります。
- タイプ1軌跡の長さ弧を1本ずつ拾って足す
- タイプ2軌跡が囲む面積おうぎ形と三角形に分けて足す
- タイプ3転がったあとの位置点が周に接する場所を数える
- タイプ4軌跡の形5つの図から選ぶ。最初の1〜2手で消す
- タイプ5円のまわりを転がる円回転数・矢印が回った角度
このほか、動かない点Oのまわりを点Xが回り、点Xのまわりを点Yが、さらに点Yのまわりを点Zが回っていて、O・X・Y・Zの4つの点が一直線に並ぶ時刻を聞く問題もあります。それぞれの点が1分に何度回るかを出し、選択肢の時刻で各点の向きを順に確かめます。→ 必修の問題を解く
タイプ1軌跡の長さ
点の軌跡の解き方(軌跡の長さ)
見分け方:問題文に「点Pが描いた軌跡の長さはどれか」とあり、選択肢が「 cm」のように π のついた長さです。図形が直線の上を転がる問題と、別の図形のまわりを1周する問題があります。
解き方の手順
- 1
手に分ける
転がす1回ずつを手1・手2…と数えます。1手で、地面についている辺が、となりの辺に替わります。 - 2
手ごとに中心・半径・角度を出す
回転の中心は、進む側で地面についている頂点です。半径は、その頂点から点Pまでの長さです。角度は、直線の上なら その頂点の内角です(理由は「はじめに」の正三角形の図)。 - 3
半径0の手を飛ばす
点Pが回転の中心と重なる手では、Pは動きません。弧を数えず、手の番号だけ進めます。 - 4
弧の長さを足す
手ごとに を出して足します。同じ半径・同じ角度の弧は、まとめて掛け算にします。
例で確かめる長方形を4回転がす
たて3cm・よこ4cmの長方形ABCDを、よこの辺ABを直線につけて置き、右へ4回転がします。点P(頂点C)が描く軌跡の長さを求めます。
手ごとの中心・半径・角度
| 回転の中心 | 半径 | 回る角度 | |
|---|---|---|---|
| 手1 | |||
| 手2 | |||
| 手3 | |||
| 手4 |
- 手1:中心はBわかることPまでは辺BCの長さで3cm。長方形の内角は90°なので、回る角度は180°−90°=90°
- 手2:中心はCわかること中心がP自身なので半径0。Pは動かない
- 手3:中心はDわかることPまでは辺DCの長さで4cm
- 手4:中心はAわかることPまでは対角線ACの長さ。たて3cm・よこ4cmの直角三角形の斜辺なので5cm
弧は3本で、どれも90°(円の4分の1)です。長さは
cm
です。4回転がすと長方形は元の向きに戻るので、ここで1回りです。
別の図形のまわりを回るとき:角では大きく回る
転がる図形が、固定した図形の角を外側から回る手では、回る角度が大きくなります。固定した図形の外側には、角のまわりに (固定した図形の角)の空きがあります。転がる図形は、回る前も回ったあとも、この空きの中に自分の角の分だけ場所を取っています。回る前は空きの片方の端に、回ったあとはもう片方の端にぴったり寄るので、回る角度は、空きから自分の角を引いた分です。
角を外側から回る手
辺の上を転がる手は、直線の上と同じで (転がる図形の角)です。
自分で解いてみる点の軌跡の問題1(軌跡の長さ)
選択肢を押すと、正解と解説が出ます。
図のように、1辺4cmの正三角形の外側に、1辺2cmの正方形が辺を合わせて置かれている。正方形は正三角形の底辺の左端にあり、点Pは正方形の頂点のうち、正三角形の底辺の上にある右側の頂点である。この正方形を、正三角形の周から離れないように、また滑ることなく、矢印の向きに転がし、正三角形のまわりを1周させてはじめの位置に戻す。このとき、点Pが描いた軌跡の長さはどれか。ただし、円周率は π とする。
正解は 3
正三角形の1辺4cmは正方形の1辺2cmの2倍なので、1つの辺の上で辺の上の手が1回、続いて角の手が1回あります。1周は、辺の上の手3回と角の手3回の6手です。辺の上の手の角度は 、角の手の角度は です。
手ごとの中心・半径・角度
| 回転の中心 | 半径 | 回る角度 | |
|---|---|---|---|
| 手1 | 底辺の中点 | 0 | 90° |
| 手2 | 右下の角 | 2cm | 210° |
| 手3 | 右の辺の中点 | 2√2cm | 90° |
| 手4 | 上の角 | 2cm | 210° |
| 手5 | 左の辺の中点 | 0 | 90° |
| 手6 | 左下の角 | 2cm | 210° |
表の半径は、各手のあとPが正方形のどの頂点にいるかから出ます。
- 手1:回転の中心がP自身(底辺の中点)なので、Pは動きません。手1のあともPは底辺の中点にいて、手2の中心(右下の角)から2cmです。
- 手2で210°回ると、正方形は右の辺の下半分に乗り、Pは右の辺から離れた外側の頂点に来ます。手3の中心(右の辺の中点)から見て正方形の向かいの頂点なので、手3の半径は対角線の cm です。
- 手3のあと、Pは上の角のとなりの頂点になり、手4の半径は2cmです。手4で210°回ると、Pは左の辺の中点に乗ります。これが手5の中心なので、手5ではPは動きません。
- 手6は左下の角を中心に、Pまで2cmです。
1周して正方形ははじめの場所に戻りますが、正方形が回った角度は全部で (2回転半)です。だからPははじめの頂点には戻らず、正方形の左下の頂点で止まります。
半径2cm・210°の弧が3本で 、半径 cm・90°の弧が1本で です。合わせて cm で、正解は3です。
1の cm は、手3の弧を落とした値です。2は、角を回る手でも、直線の上と同じ しか回らないとした値です。4は、半径0の手1・手5も半径2cmの弧として数えた値、5は、角の手を として、正方形の角90°を引き忘れた値です。
タイプ2軌跡が囲む面積
点の軌跡の解き方(軌跡が囲む面積)
見分け方:問題文に「軌跡と直線とで囲まれた部分の面積はどれか」とあり、選択肢が「」のように、π のついた数と π のつかない数の和です。π のつかない数は、三角形などの面積から出てきます。
解き方の手順
- 1
軌跡を描く
タイプ1と同じく、手ごとに回転の中心・半径・角度を出して、弧をつなぎます。 - 2
弧の両端と中心を結ぶ
それぞれの弧の両端と、その手の回転の中心を線で結びます。囲まれた部分が、おうぎ形と三角形に分かれます。 - 3
おうぎ形を足す
おうぎ形の面積は です。 - 4
三角形を足す
弧と弧のあいだの三角形は、1手転がし終えて止まっている位置の図形の一部です。直線の上を転がして点Pが直線に戻るまでなら、三角形を全部合わせると転がる図形1つ分の面積になります。
例で確かめる正方形の軌跡と直線で囲まれた部分
1辺3cmの正方形を直線の上に置き、左下の頂点Pがふたたび直線に接するまで右へ転がします(3手)。軌跡と直線で囲まれた部分の面積を求めます。
- おうぎ形アとウは、半径3cm・90°で、 ずつです。
- おうぎ形イは、手2の回転の中心からPまでが正方形の対角線なので半径 cm、90°で、 です。
- 三角形エとオは、1手目と2手目のあとの正方形を対角線で半分にした直角二等辺三角形で、 cm² ずつです。2つで9cm²、正方形1つ分です。
面積は cm² です。
自分で解いてみる点の軌跡の問題2(軌跡が囲む面積)
選択肢を押すと、正解と解説が出ます。
図のように、直角をはさむ2辺がどちらも4cmの直角二等辺三角形が、直角をはさむ1辺を直線につけて置かれている。点Pは直角の頂点で、直線の上の左側にある。この三角形を、直線から離れないように、また滑ることなく、矢印の向きに転がしていく。点Pがふたたび直線に接するまで転がしたとき、点Pが描いた軌跡と直線とで囲まれた部分の面積はどれか。ただし、円周率は π とする。
正解は 4
回る角度は 内角です。手1の回転の中心は右下の頂点で、内角は45°なので、 回ります。Pまでは底辺の4cmです。回ると斜辺が直線に乗ります。
手2の回転の中心は、直線に乗った斜辺の右端の頂点で、ここも内角45°なので135°回ります。Pまでは直角をはさむ辺の4cmで、回るとPが直線に戻ります。弧は2本です。
おうぎ形は2つとも半径4cm・135°で、 ずつ、合わせて です。あいだの三角形は手1のあとの三角形そのもので、 cm² です。面積は cm² で、正解は4です。
1は、内角の45°を回る角度にした値です。2は、直角二等辺三角形だから90°ずつ回ると考えた値です。3は三角形を足し忘れた値、5は三角形の面積を として2で割り忘れた値です。
タイプ3転がったあとの位置
図形の移動の解き方(転がったあとの位置)
見分け方:問題文に「点Pが3回目に周に接したとき、点Pの位置はどれか」とあり、図の周の上に候補の点ア〜オが打ってあります。
解き方の手順
- 1
1手で進む長さを確かめる
1手転がすと、接している辺は1辺ぶん先へ進みます。角を回る手でも同じく1辺ぶんです。 - 2
Pが接する間隔を出す
滑らずに転がるので、転がる図形の周が、固定した図形の周にそのまま写っていきます。だから点Pは、周に沿って転がる図形の周の長さだけ進むごとに1回、周に接します。 - 3
はじめの位置から周に沿って測る
はじめの位置から矢印の向きに、「転がる図形の周の長さ×回数」だけ進んだ場所が答えです。はじめの位置は数えません。
例で確かめる長方形のまわりを正方形が転がる
たて4cm・よこ6cmの長方形の下の辺の左端に、1辺2cmの正方形を外側から接して置きます。点Pは、長方形の左下の頂点に重なっている正方形の頂点です。正方形を、長方形の下の辺に沿って右へ(長方形のまわりを反時計回りに)転がすとき、Pが周に接する場所を求めます。
正方形の周は cm なので、Pは周に沿って8cm進むごとに接します。
- 1回目は8cm:下の辺6cmを進み、右の辺を cm 上がった点です。
- 2回目は16cm:下の辺6cm+右の辺4cm+上の辺6cm=16cm で、左上の頂点です。
自分で解いてみる図形の移動の問題3(転がったあとの位置)
選択肢を押すと、正解と解説が出ます。
図のように、1辺8cmの正方形の外側に、1辺2cmの正三角形が辺を合わせて置かれている。正三角形は正方形の下の辺の左端にあり、点Pは正三角形の頂点のうち、正方形の左下の頂点に重なっているものである。この正三角形を、正方形の周から離れないように、また滑ることなく、矢印の向きに転がしていく。点Pは、正方形の周から離れては再び接することをくり返す。図の点ア〜オは正方形の周の上の点で、アは右の辺の中点、イは右上の頂点、ウは上の辺で右上の頂点から2cmの点、エは上の辺の中点、オは左上の頂点である。はじめの位置は数えないものとして、点Pが3回目に正方形の周に接したとき、点Pの位置はどれか。
正解は 3
正三角形の周は cm なので、Pは周に沿って6cm進むごとに正方形の周に接します。角を回る手でも1手で2cmずつ進むので、この数え方はそのまま使えます。
Pが周に接する場所(左下の頂点から周に沿って測る)
| 進んだ長さ | 位置 | |
|---|---|---|
| 1回目 | 6cm | 下の辺(右下の頂点の2cm手前) |
| 2回目 | 12cm | 右の辺の中点(ア) |
| 3回目 | 18cm | 上の辺で右上の頂点から2cm(ウ) |
3回目は18cmです。下の辺8cmと右の辺8cmで16cm、そこから上の辺を2cm進んだ点なので、ウです。正解は3です。
1のアは、はじめの位置を1回目と数えたときの3回目(12cm)です。5のオは24cmで、4回目に接する場所です。
タイプ4軌跡の形
点の軌跡の解き方(軌跡の形)
見分け方:問題文に「点Pが描く軌跡の形はどれか」とあり、選択肢が5つの図です。数を求めるのではなく、形を選びます。
解き方の手順
- 1
最初の1手を描く
1手目の回転の中心と半径だけを決めて、弧を1本描きます。点Pが回転の中心なら「はじめは動かない」と分かります。 - 2
比べる所を決める
弧の本数(半径0の手は数えない)、弧の大きさの順(半径の大小)、Pが直線に触れる場所、の3つで選択肢を見比べます。 - 3
合わない図を消す
1手目で消し、残ったら2手目で消します。全体を正確に描こうとしないのが速く解くコツです。
例で確かめる正方形の右下の頂点
1辺 の正方形を直線の上に置き、右へ3回転がします。点Pは、はじめに直線についている辺の右端(進む側の下の頂点)です。
- 手1:回転の中心がP自身なので、Pは動きません。
- 手2:回転の中心は、手1で直線に乗った頂点です。Pまでは1辺 で、半径 ・90°の弧を描きます。
- 手3:回転の中心からPまでは正方形の対角線( より長い)で、手2より大きい90°の弧を描きます。
選択肢の図は、「はじめに止まる」「小さい弧のあとに大きい弧」「直線から浮いた所で終わる」の3点で見比べます。
自分で解いてみる点の軌跡の問題4(軌跡の形)
選択肢を押すと、正解と解説が出ます。
図のように、1辺 の正三角形が直線の上に置かれている。点Pは、直線についている辺の中点である。この正三角形を、直線から離れないように、また滑ることなく、右へ3回転がす。その間に点Pが描く軌跡の形として正しいのはどれか。図の破線の正三角形は、止まったときの位置を表している。
正解は 3
正三角形が直線の上で1手に回る角度は です。
- 手1:回転の中心は前の下の頂点です。Pまでは辺の半分なので、半径 の小さい弧です。
- 手2:回転の中心は、手1で直線に乗った頂点です。Pはその頂点の向かいの辺の中点にあるので、Pまでは正三角形の高さ で、大きい弧になります。
- 手3:手1と同じく、半径 の小さい弧で、Pが直線に戻ります。
小・大・小の3本で、Pが直線に触れるのは、はじめと最後だけです(弧のつなぎ目は直線から浮いています)。正解は3です。
1は、3本の弧を同じ大きさとした形で、手2の半径が高さになることを見落としています。4は、手ごとにPが直線に戻ると考えた形です。2は弧の大小が逆です。5は、3つの手を1本の大きな弧とみて、手ごとに回転の中心が替わることを見落とした形です。
タイプ5円のまわりを転がる円
円の回転数の解き方(円のまわりを転がる円)
見分け方:問題文に、固定した円の外側(または内側)を、小さい円(円盤)が滑らずに転がると書いてあり、「何回転するか」「円盤にかいた矢印が何度回ったか」「中心が動いた道のり」を聞かれます。
解き方の手順
- 1
中心が通る円を描く
円盤の中心は、固定した円と同じ中心の円の上を動きます。半径は、外側なら(固定した円の半径+円盤の半径)、内側なら(固定した円の半径−円盤の半径)です。 - 2
中心の道のりを出す
中心が通る円の周の長さに、何周分(半周なら )を掛けます。 - 3
道のりを円盤の周で割る
回転数=中心の道のり÷円盤の周の長さ です。外側を1周すると(固定した円の半径÷円盤の半径)+1回転、内側なら −1回転になります。 - 4
角度に直す
矢印が回った角度は、回転数×360°です。
例で確かめる半径10cmの円のまわりを、半径2cmの円盤が1周
半径10cmの円Oが固定されていて、その外側を半径2cmの円盤が滑らずに転がり、1周します。円盤は何回転するでしょうか。
中心が通る円の半径は cm で、1周の道のりは cm です。円盤の周は cm なので、回転数は 回転です。
外側と内側の比べ(円Oの半径10cm、円盤の半径2cm、1周)
| 中心が通る円の半径 | 中心の道のり | 回転数 | |
|---|---|---|---|
| 外側を転がる | 12cm | 24π cm | 6回転 |
| 内側を転がる | 8cm | 16π cm | 4回転 |
直感では、円Oの周 cm を円盤の周 cm で割った5回転と考えがちです。でもこの5回転は、円盤の周のどの点が円Oにふれるかが入れ替わる分だけです。それとは別に、円盤は円Oのまわりを1周するあいだに、円Oのほうへ向けている側が紙の上でぐるりと1回向きを変えます(円盤を転がさず、円Oに同じ点をつけたまま滑らせて1周させても、円盤は1回転します)。外側を転がるときは、この2つが同じ向きなので足して6回転、内側を転がるときは逆向きなので引いて4回転です。中心の道のりで割ると、この足し引きが一度に済みます。
回る向きにも気をつけます。外側を転がる円盤は、円Oのまわりを進む向きと同じ向きに回ります。内側を転がる円盤は、円Oのまわりを反時計回りに進んでも、円盤そのものは時計回りに回ります(床の上を転がるのと同じです)。
自分で解いてみる円の回転数の問題5(円のまわりを転がる円)
選択肢を押すと、正解と解説が出ます。
図のように、半径8cmの円Oが固定されており、その外側のいちばん下に、半径4cmの円盤が接している。円盤の中には、中心から真下へ向かう矢印がかかれていて、この矢印は円盤といっしょに回る。この円盤を、円Oの外側から離れないように、また滑ることなく、曲がり矢印の向きに転がしていき、円Oのいちばん上で接する位置(図の破線の円)に来たところで止める。円盤は円Oのまわりを反時計回りに進み、円盤自身も反時計回りに回る。出発してから止まるまでに、円盤にかかれた矢印が回った角度の合計はどれか。ただし、紙の上で見て、矢印の向きがはじめの向きから同じ回り方で合計何度変わったかを答えるものとする。
正解は 3
中心が通る円の半径は cm です。いちばん下からいちばん上までは半周なので、中心の道のりは cm です。円盤の周は cm なので、回転数は 回転、角度は です。正解は3です。
半周する間の数
| 値 | |
|---|---|
| 中心が通る円の半径 | 8+4=12cm |
| 中心の道のり | 12π cm |
| 円盤の周 | 8π cm |
| 回転数 | 12π÷8π=1.5回転 |
止まったとき、矢印は真上(円Oから遠ざかる向き)を向いています。2の360°は、+1を忘れて( 回転の半分の)1回転とした値です。5の1080°は1周分の3回転、4の720°は1周分で数えたうえに+1も忘れた 回転の値、1の180°は内側を転がるときの式( cm を半径にする)で出した値です。
まとめ間違いやすい点
よくある間違い
半径0の手を弧として数える・数え落とす
点Pが回転の中心と重なる手では、弧はできません。逆に、その手を数え忘れると、次の手から回転の中心が1つずつずれます。手の番号を付けて、中心を1つずつ書き出すと防げます(タイプ1の長方形の手2)。
内角を回る角度にしてしまう
直線の上で1手に回る角度は、内角ではなく 内角です。正方形だけは内角も回る角度も90°なので、正方形で慣れていると、ほかの図形で間違えに気づきにくくなります。
直線の上で1手に回る角度
| 内角 | 1手に回る角度 | |
|---|---|---|
| 正三角形 | 60° | 120° |
| 正方形 | 90° | 90° |
| 正六角形 | 120° | 60° |
角を回る手で、転がる図形の角を引き忘れる
固定した図形の角を外側から回るときは、(固定した図形の角)(転がる図形の角)です。転がる図形の角を引き忘れると、回る角度が大きくなりすぎます(タイプ1の例題の選択肢5)。
円の回転数で、+1・−1を忘れる
固定した円の周の長さを、円盤の周の長さで割るだけでは足りません。中心が通る円の道のりで割ります。外側を1周すると(固定した円の半径÷円盤の半径)+1回転、内側なら −1回転です。
はじめの位置を1回目と数える
「何回目に接したとき」の問題で、はじめの位置を数えると1回ずれます。はじめの位置から周に沿って、転がる図形の周の長さずつ進めて数えます。
時間と捨てる判断
- 直線の上を転がる軌跡の長さ・面積と、円の回転数は手順が決まっているので、2〜3分で取りにいきたいタイプです。
- 軌跡の形は、最初の1〜2手で選択肢を消せば短く済みます。全体を描き始めると時間がかかります。
- 辺の長さがそろっていない図形(長方形・ひし形など)が何かのまわりを1周する問題は、手の数が多くなります。中心を書き出しても終わりが見えなければ、後回しにする手もあります。
- 4つの点が一直線に並ぶ時刻は、選択肢の時刻を小さい順に当てはめて確かめると速く解けます。











