5分でわかる命題・論理の解き方

判断推理

命題とは・論理式の書き方

30秒でわかる命題・論理

命題は、正しいか正しくないかがはっきり決まる文です。判断推理では「消防団員は講習を受けている」のような命題がいくつか示され、そこから確実にいえることを選びます。文のままでは考えにくいので、記号の矢印に書き直して考えます。

記号の書き方

「AならばB」は A→BA \rightarrow B(→\rightarrow は「ならば」)

否定の書き方

「Aでない」は A‾\overline{A}(上の線は「でない」)

対偶

A→BA \rightarrow B が正しければ、B‾→A‾\overline{B} \rightarrow \overline{A} も必ず正しい

三段論法

A→BA \rightarrow B と B→CB \rightarrow C が正しければ、A→CA \rightarrow C も正しい

「AならばB」の前後を入れ替えた「BならばA」を逆、前後を入れ替えて両方を打ち消した「BでないならばAでない」を対偶と呼びます。

町の人全体を表す枠の中に、講習を受けた人の大きな円があり、その中に消防団員の小さな円がすっぽり入っている。大きな円の中で小さな円の外に橙の点があり「講習を受けたが団員でない人もいてよい(逆はいえない)」、大きな円の外に青い点があり「講習を受けていない人は団員でない(対偶)」と書いてある
「消防団員は講習を受けている」は、消防団員の円が講習の円の中に入る形です

このページでは、否定の記号は上の線(A‾\overline{A})だけを使います。「Aでない」をさらに打ち消した「『Aでない』ではない」は、Aと同じ意味です。式では線が2本重なりますが、2本とも消してAと書きます。

上の図のように、当てはまる人の集まりを円で表した図をベン図と呼びます。

文を矢印に書き換える

問題文の書き方矢印にすると
「AならばB」「AはすべてBである」「Aである人はBである」A→BA \rightarrow B
「AはBでない」「Aである人はだれもBでない」A→B‾A \rightarrow \overline{B}
「Aでなければ、Bでない」A‾→B‾\overline{A} \rightarrow \overline{B}
「AであるBもいる」「あるAはBである」(少なくとも1人いる)矢印にできない(ベン図で考える)

「AであるBもいる」は、ベン図ではAの円とBの円が重なっていて、重なりに少なくとも1人いる、と描きます。矢印の前(「ならば」の前)を仮定、矢印の後ろを結論と呼びます。

逆・裏・対偶とは・三段論法

「消防団員は講習を受けている」を、消防団員を「団員」と短くして 団員→講習\text{団員} \rightarrow \text{講習} と書きます。仮定と結論を入れ替えたり、否定の線を付けたりすると、次の3つの形ができます。

名前矢印文必ず正しいか
元の命題団員→講習\text{団員} \rightarrow \text{講習}消防団員は講習を受けている正しいとする
逆講習→団員\text{講習} \rightarrow \text{団員}講習を受けた人は消防団員であるとは限らない
裏団員‾→講習‾\overline{\text{団員}} \rightarrow \overline{\text{講習}}消防団員でない人は講習を受けていないとは限らない
対偶講習‾→団員‾\overline{\text{講習}} \rightarrow \overline{\text{団員}}講習を受けていない人は消防団員でない必ず正しい

上の図で、講習の円の外にいる人は、その内側にある団員の円にも入れません。だから対偶は必ず正しいです。一方、講習の円の中でも団員の円の外にいる人(橙の点)がいてよいので、逆は確実にはいえません。裏の「消防団員でない人は講習を受けていない」も、橙の点の人(団員ではないのに講習を受けた人)がいてよいので、確実にはいえません。

三段論法は、矢印をつないで1本の鎖にすることです。1本目の結論と2本目の仮定が同じ言葉のとき(A→BA \rightarrow B と B→CB \rightarrow C のB)だけ、A→B→CA \rightarrow B \rightarrow C とつないで A→CA \rightarrow C がいえます。矢印は向きのとおりにしか進めません。

試験での出方

受験先ごとの出やすさ(泉の集計による参考値)
国家総合職★★☆国家一般職★★☆
国家専門職★★☆地方上級★★☆
東京都★☆☆特別区★☆☆
市役所★★★

市役所でとくによく出て、国家公務員の試験や地方上級でも出ます。矢印と対偶の考え方は、発言推理や集合の単元でも使います。

よく出るタイプ

命題の問題のうち、よく出るのは次の5つのタイプです。カードを押すと、そのタイプの解き方に切り替わります。

次にやること

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