6分でわかる総需要・総供給

マクロ経済学・総需要・総供給

総需要・総供給(AD-AS分析)とは

30秒でわかる総需要・総供給

AD-AS分析は、縦軸に物価(P)、横軸に国民所得(Y)をとり、2本の曲線の交点で物価と国民所得が同時に決まることを見る分析です。IS-LM分析は物価を一定としていましたが、ここでは物価も動きます。

総需要曲線(AD)

物価がいくらなら、財市場と貨幣市場が同時に均衡する所得はいくらか、の組を結んだ線。IS 曲線と LM 曲線から導く。右下がり

総供給曲線(AS)

物価がいくらなら、企業がどれだけ生産するか、の組を結んだ線。労働市場と生産関数から導く。ケインズ派は完全雇用国民所得までは右上がり(そこから先は垂直)、古典派は完全雇用国民所得で垂直

動かし方

物価が変わるのは曲線の上の移動。物価以外(政府支出・貨幣供給・原材料の価格・技術など)が変わると曲線そのものが動く
総需要曲線 AD(Y=175+750/P)と総供給曲線 AS(Y=25P)。交点 E で物価10・国民所得250物価 P国民所得 Y25010ADASE
右下がりの AD と右上がりの AS の交点 E で、物価と国民所得が決まる

先に読む論点IS・LM曲線財政・金融政策の効果

総需要は1つの財の需要ではなく、経済全体で買われる財の量(消費+投資+政府支出)です。IS-LM の交点ではこれが国民所得と等しく、総需要曲線は物価ごとにその交点の所得を並べたものです。

このページの図と例は、次の「基本の経済」を使います。AD は Y=175+750PY=175+\dfrac{750}{P}、AS は Y=25PY=25P で、交点は物価10・所得250です(導き方はタイプ1・2)。

項目式・値
消費(C)C=10+0.8YC=10+0.8Y
投資(I)I=50−5rI=50-5r(r は利子率〔%〕)
政府支出(G)G=10G=10
貨幣市場MP=0.2Y−5r\dfrac{M}{P}=0.2Y-5r、名目の貨幣供給 M=300M=300
生産関数Y=20NY=20\sqrt{N}(N は労働量)、名目賃金 W=8W=8
完全雇用国民所得(YfY_f)300

貨幣市場の式は、左辺が実質の貨幣供給(名目の貨幣供給を物価で割ったもの)、右辺が貨幣需要で、両者が等しいことを表します。

試験での出方

受験先ごとの出やすさ
地方上級★★特別区Ⅰ類★★
市役所★★★国家総合職★★★
国家一般職★★国家専門職★★★

曲線を式から導く計算と、学派ごとの AS の形・曲線を動かす要因を問う文の正誤が出ます。

よく出るタイプ

問題は次の4つのタイプに分けられます。

次にやること

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