5分でわかるフィリップス曲線と期待

マクロ経済学・インフレと失業

フィリップス曲線とは・自然失業率仮説

30秒でわかるフィリップス曲線

フィリップス曲線は、横軸に失業率(uu)、縦軸にインフレ率(物価の上昇率。π\pi)をとった右下がりの曲線です。失業率が低いほどインフレ率が高い、という関係(トレード・オフ)を表します。もとは「名目賃金の上昇率と失業率」の関係として見つかったもので、物価の版はそれを書き換えたものです。

賃金の版から物価の版へ

物価上昇率 = 名目賃金上昇率 − 労働生産性の上昇率

期待付きフィリップス曲線

π=πe−α(u−uN)\pi = \pi^e - \alpha(u - u_N)(πe\pi^e は期待インフレ率=人々が「これくらい物価が上がるだろう」と予想しているインフレ率、uNu_N は自然失業率、α\alpha は正の数)

長期(期待が実際に追いついたとき)

πe=π\pi^e = \pi なので u=uNu = u_N。長期のフィリップス曲線は自然失業率で垂直
期待インフレ率が0%のときの短期のフィリップス曲線 π=−(u−5) と、自然失業率5%に立つ長期のフィリップス曲線インフレ率 π(%)失業率 u(%)2842-2SPC0(短期)LPC(長期・u=5)E
短期は右下がり、長期は自然失業率5%で垂直
短期は右下がり、長期は自然失業率5%で垂直

先に読む論点総需要・総供給失業

1つ目の帯は変化率の計算です。2つの数の比(ここでは実質賃金=名目賃金÷物価)の変化率は、分子の変化率から分母の変化率を引いた値で近似できます(くわしくはマクロで使う計算)。実質賃金が労働生産性と同じ率で伸びるなら「名目賃金上昇率 − 物価上昇率 = 労働生産性の上昇率」で、移項すると帯の式です。

自然失業率(uNu_N)は、労働市場で需要と供給が一致しているときにも残る失業率です。働く気がありながら職に就けない非自発的失業は無く、仕事を探している途中の摩擦的失業などは残るので、0%ではありません。図の点Eでインフレ率が0%なのは、期待インフレ率を0%にした図だからです。

試験での出方

受験先ごとの出やすさ
地方上級★特別区Ⅰ類★★
市役所★★国家総合職★★
国家一般職★★国家専門職★

文の正誤(短期と長期・期待のつくり方・学派の組)と、期待付きの式やインフレ需要・供給の計算の両方が出ます。

よく出るタイプ

フィリップス曲線と期待の問題は、次の4つのタイプに分けられます。カードを押すと、そのタイプの解き方に切り替わります。

次にやること

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