経済成長理論とは(ハロッド=ドーマーとソロー・モデル)
30秒でわかる経済成長理論
経済成長理論は、国民所得()が長い目で見て何%ずつ伸びるかを、資本(機械・工場)と労働の増え方から説明する理論です。ケインズ派の流れをくむハロッド=ドーマー・モデルと、新古典派のソロー・モデルの違いは、資本と労働を代わりに使えるかの1点から始まります。
保証成長率(ハロッド=ドーマー)
自然成長率
ソロー・モデルの定常状態
成長会計
先に読む論点均衡国民所得とギャップ乗数
記号は泉の問題に合わせます:貯蓄率()、資本係数(。)、労働人口増加率()、技術進歩率(。ソロー・モデルの問題では と書くこともあります)、資本減耗率(。資本が1年ですり減る割合)、資本()、労働()、1人当たりの資本()、1人当たりの生産()。
試験での出方
| 地方上級 | ★ | 特別区Ⅰ類 | ★★ |
|---|---|---|---|
| 市役所 | ★★ | 国家総合職 | ★★★ |
| 国家一般職 | ★★★ | 国家専門職 | ★★★ |
国家公務員の試験で特によく出ます。計算(成長率・定常状態・黄金律・成長会計)と学派の主張の正誤の両方が出ます。
よく出るタイプ
経済成長理論の問題は、次の4つのタイプに分けられます。カードを押すと、そのタイプの解き方に切り替わります。
- タイプ1ハロッド=ドーマー保証成長率 s÷v と自然成長率 n+λ。一致は偶然で不安定
- タイプ2ソロー・モデル定常状態 sf(k)=(n+δ)k と黄金律 f′(k)=n+δ
- タイプ3成長会計成長率を資本・労働・全要素生産性に分ける
- タイプ4AKモデルと内生的成長資本の限界生産力が下がらない。成長率は sA−δ
景気循環(4つの波)は「まとめ」のタブに表で置いています。
基本の図ソロー・モデルの図
ソロー・モデルの図の読み方(定常状態とは)
ソロー・モデルは新古典派(価格が動いて資源が無駄なく使われると考える学派)の成長理論です。資本と労働の量から生産量が決まる式(生産関数)に、資本と労働を代わりに使える形を置き、すべてを1人当たりで考えます。「基本の経済」は、生産関数 、貯蓄率 、労働人口増加率 、資本減耗率 です。両辺を で割ると 、つまり1人当たりの生産は です。
- 生産:1人当たりの生産 f(k) は、1人当たりの資本 k が多いほど多いわかることただし k を1増やしたときの生産の増え方(資本の限界生産力)は、k が大きいほど小さくなる(逓減する)
- 貯蓄:生産のうち貯蓄率 s(ここでは0.3)の分が貯蓄 sf(k)わかること貯蓄はすべて投資に回るので、これが1人当たりの投資
- 必要な投資:(n+δ)k の直線わかること増えた働き手に今と同じ k を配る分 nk と、すり減る資本を埋める分 δk の合計
- 定常状態:2本が交わる点Eわかること貯蓄がちょうど必要な投資を埋めるので、k は225のまま変わらない
- kの動き:Eより左では貯蓄の方が多いので k が増え、右では足りないので k が減るわかることどこから始めてもEへ向かう(安定)
- 消費:Eでの生産30から貯蓄9を除いた21わかることこれが定常状態の1人当たりの消費
図の見方
- 定常状態は、1人当たりの資本 が増えも減りもしない状態です。式は で、言葉では「貯蓄が、増えた人に配る資本と、すり減る資本をちょうど埋める」です。基本の経済では左辺が 、右辺が で、両辺を で割ると 、、2乗して です。
- 定常状態では1人当たりの と が一定で、人数が の率で増えるので、経済全体の資本と生産も の率で伸び続けます(技術進歩が無いとき)。
- 定常状態の式を変形すると、資本係数 は です(ここでは )。代わりに使えるので資本係数がこの値まで動き、保証成長率 が自然成長率 と等しくなります(タイプ1)。
タイプ1ハロッド=ドーマー
保証成長率と自然成長率の求め方(ハロッド=ドーマー・モデル)
見分け方:「ハロッド=ドーマー」「保証成長率(適正成長率)」「自然成長率」「均斉成長」「資本係数は一定」の語が出ます。成長率を比べる計算、一致の条件から貯蓄率などを逆に求める計算、学派の主張の正誤があります。
なぜそうなるか2つの成長率は別々に決まり、ずれると広がる
保証成長率は、資本(設備)を余らせず使い切る国民所得の伸びです。貯蓄 はすべて投資され、資本を 増やします。産出1単位に資本が 要るので、作れる量(生産能力)は 増えます。これを売り切るには所得(需要)も 増える必要があり、今の で割ると、伸びる率は です。自然成長率は、増える働き手と、技術進歩で1人が生める量の伸びを全部使い切るための伸びで、 です。
ハロッド=ドーマー・モデルは資本と労働を代わりに使えない(資本係数 が一定)ので、・・・ は別々の事情で決まり、2つが等しくなる(均斉成長)のは偶然です。さらに、現実の成長率 が保証成長率からずれると、ずれは広がります(不安定性原理、ナイフ・エッジ)。
| 現実の成長率 | 資本は | 企業は | その結果 |
|---|---|---|---|
| > | 足りない | 投資を増やす | 投資は需要でもあるので、その何倍もの需要の増加を生み(乗数の効果)、 はもっと上がる |
| < | 余る | 投資を減らす | 乗数で需要がさらに減り、 はもっと下がる |
使える条件:資本係数が一定で、資本が完全に使われているとき。税があると家計が使えるのは所得の だけなので、可処分所得の を貯蓄するなら、所得に対する貯蓄の割合は です(これを の 〔所得に対する割合〕に入れる)。資本が毎期 の割合ですり減るなら、その穴埋めの投資は資本を増やさないので、保証成長率は です( は比例的な所得税の税率。政府の貯蓄が0、海外部門が無く貯蓄がすべて投資されるとき)。
解き方の手順
- 1
貯蓄率を作る
平均消費性向 が与えられたら 。税があれば、所得に対する貯蓄の割合は 。政府の貯蓄(税収 − 政府支出)があれば足します。 - 2
資本係数を読む
(産出1単位に要る資本)。生産関数が ( と の小さい方だけ作れる。代わりに使えない形)なら、資本を使い切るとき なので です。 - 3
2つの成長率を出す
(減耗があれば )、(技術進歩率が書かれていなければ )。 - 4
比べるか、等しいとおく
大小を聞かれたら比べ、均斉成長の条件を聞かれたら とおいて、分からない値を解きます。
判定のしかた
- 1
代わりに使えるか
資本と労働を代わりに使えない(固定係数)→ 資本係数は一定 → 一致は偶然。ここが入れ替わっていれば誤り。 - 2
どちらの成長率か
資本の過不足は と を、労働の過不足は と を比べて決まります。 > なら人手が足りずその伸びは続けられず、 < なら失業が増えます。 - 3
ずれの向き
> は資本不足、 < は資本過剰。ずれは自然に縮まず広がります。
例で確かめる平均消費性向0.79・資本係数7の経済
平均消費性向が0.79、資本係数が7、労働人口増加率が0.6%、技術進歩率が1.4%の経済です。
| 項目 | 計算 | 値 |
|---|---|---|
| 貯蓄率 | 1 − 0.79 | 0.21 |
| 保証成長率 | 0.21 ÷ 7 | 3% |
| 自然成長率 | 0.6% + 1.4% | 2% |
| 均斉成長に要る貯蓄率 | より 7 × 0.02 | 0.14(平均消費性向なら0.86) |
保証成長率が自然成長率を1%ポイント上回り、一致していません。
保証成長率の例題(税と資本減耗)
自分で解いてみる保証成長率と自然成長率の例題(均斉成長の条件から逆算)
選択肢を押すと、正解と解説が出ます。
正解は 1
所得に対する貯蓄の割合は です。保証成長率は で3.6%です。均斉成長の条件 より、技術進歩率は2.2%です。正解は1です。
| 選択肢 | どの誤りから出るか |
|---|---|
| 2(2.8%) | 資本減耗を引き忘れる:4.2% − 1.4% |
| 3(3.6%) | 保証成長率のままで、労働人口増加率を引かない |
| 4(4.0%) | 税を掛け忘れ、貯蓄の割合を0.18とする:6% − 0.6% − 1.4% |
| 5(5.0%) | 労働人口増加率を引かずに足す:3.6% + 1.4% |
タイプ2ソロー・モデル
ソロー・モデルの定常状態と黄金律の求め方
見分け方:「ソロー・モデル」「定常状態」「資本労働比率」「黄金律」の語があり、コブ=ダグラス型の生産関数( など)と貯蓄率・人口増加率・減耗率が与えられます。「効率労働1単位あたり」と書かれていれば、技術進歩率も足します。
なぜそうなるか貯蓄率を上げすぎると、消費は減る
貯蓄率を上げると定常状態の は右へ移り、1人当たりの生産は増えます。でも、増えた資本を保つ投資 も増えるので、生産から投資を引いた消費は、ある所から減ります。スライダーで動かすと、消費は のとき最も大きくなります。これが黄金律です(比べているのは定常状態どうしの消費です)。
貯蓄率0.3:定常状態の k=225・1人当たりの生産 30・1人当たりの消費 21
使える条件:技術進歩が無いとき。技術進歩率 があるときは、働き手の数 × 技術の水準(効率労働。技術の進歩で1人の働きが の率で効率よくなる)1単位あたりで考えます。効率労働は の率で増えるので、どちらの式も を に替えます。
は の微分で、 を少し増やしたときの1人当たりの生産の増え方(資本の限界生産力。図では接線の傾き)です。べき乗の微分( → )だけを使います(ミクロで使う計算)。導き方:定常状態の消費 は、 を少し増やすと の割合で変わり、最も大きい所でこれが0になります。
解き方の手順
- 1
1人当たりに直す
生産関数を で割ります。 なら 。 - 2
定常状態の式に入れる
。両辺を のような のべき乗で割り、 を片側にまとめます。 - 3
累乗を外す
なら2乗して 。 なら両辺を 乗して 。 - 4
聞かれたものに直す
か、生産 か、消費 か。黄金律なら を解き、貯蓄率はその を定常状態の式に戻して求めます。
コブ=ダグラス型()では です。黄金律 のとき、定常状態の式は なので、黄金律の貯蓄率は資本の指数 です(基本の経済は0.5)。
例で確かめる基本の経済の定常状態と黄金律
- 2本の線:生産 f(k) と、資本を保つのに要る投資 (n+δ)kわかること定常状態では、生産から要る投資を引いた残りが消費
- 貯蓄率0.3:定常状態の k=225 での消費は 30−9=21わかることk を変えると縦の差も変わる
- 黄金律:縦の差がいちばん大きいのは、f(k) の接線が直線と平行になる k=625わかること消費は 50−25=25
- 貯蓄率:k=625 を定常状態にするには、貯蓄 sf(k) が直線と k=625 で交わればよいわかることs×50=25 で s=0.5
定常状態: より 、、生産30、消費 です。黄金律: を微分すると です。これを とおいて 、、生産 、消費 。この を定常状態にする貯蓄率は より0.5です。
図の動き(文の正誤)
- 最初:貯蓄 sf0(s=0.3)と直線0(n+δ=0.04)が E0 で交わり、k=225
- 貯蓄率上昇:s が0.4になると、どの k でも貯蓄が増えて sf(k) が上へ動く(sf1)わかること交点は右の E1、k=400
- 人口増加:s を0.3に戻し、n が上がって n+δ=0.05わかること直線が急になり(直線1)、交点は左の E2、k=144
貯蓄率が上がると が上へ動いて は大きく、人口増加率か減耗率が上がると直線 が急になって は小さくなります。どちらも1人当たりの水準が変わるだけで、技術進歩が無ければ、移り終わった後の1人当たりの成長率は0のままです。
ソロー・モデルの例題
自分で解いてみるソローモデルの定常状態と黄金律の例題
選択肢を押すと、正解と解説が出ます。
正解は 3
1人当たりの生産は です。定常状態は 、両辺を で割って 、 乗して です。黄金律の貯蓄率は資本の指数 です。正解は3です。
1は の累乗を外し忘れた値、4は9を3乗した値、2は労働の指数 を黄金律の貯蓄率とした組、5は今の貯蓄率を黄金律とした組(定常状態と黄金律の取り違え)です。今の貯蓄率0.15は より低いので、貯蓄率を上げると、新しい定常状態での1人当たりの消費は今より多くなります(上げた直後はいったん減ります)。
タイプ3成長会計
成長会計の求め方(全要素生産性・1人当たりの成長率)
見分け方:生産関数 と分配率・各成長率が与えられ、全要素生産性の上昇率か、(1人当たりの)経済成長率を聞かれます。全要素生産性()は、資本と労働の量では説明できない生産の伸び(技術や効率)です。
なぜそうなるか積の変化率は、変化率の足し算
2つの数の積の変化率は、それぞれの変化率の和で近似できます(価格が2%、数量が3%上がれば、売上はおよそ5%上がる。変化率の足し算はマクロで使う計算)。べき乗 の変化率は、 の変化率の 倍です。だから の変化率は、次の足し算になります。 は資本の分け前(資本分配率)、 は労働の分け前(労働分配率)です。
2本目は1本目の両辺から を引いた式で()、1人当たりの資本の伸び に を掛けたものだけが入ります。
使える条件:生産関数が規模に関して収穫一定(資本と労働を2倍にすると生産も2倍)で、要素に限界生産力どおりの報酬が払われるとき。ここでの は「〜の成長率」で、 は所得、 は資本、 は労働、 は全要素生産性の成長率です(はじめにの「技術進歩率を と書く」とは別の使い方)。全要素生産性は直接は測れないので、成長率から資本と労働の寄与を引いた残りとして求めます(ソロー残差)。
解き方の手順
- 1
分配率を決める
労働分配率が与えられたら資本分配率は1から引く。所得の額なら、その所得 ÷ 所得の総額。 - 2
寄与を出す
資本の寄与 = 、労働の寄与 = 。労働が減っていれば寄与は負。 - 3
残りを取る
資本の寄与 労働の寄与。 - 4
1人当たりなら
まず (1人当たりの資本の伸び)を作り、 を掛けます。
例で確かめる経済成長率4%のうち全要素生産性の分は
経済成長率4%、資本の伸び6%、労働の伸び1%、労働分配率0.65(資本分配率0.35)の国です。
成長率4%を3つに分ける
| 計算 | 値 | |
|---|---|---|
| 資本の寄与 | ||
| 労働の寄与 | ||
| 全要素生産性 |
- 資本の寄与:資本分配率0.35に資本の伸び6%を掛けて 0.35 × 6 = 2.1
- 労働の寄与:労働分配率0.65に労働の伸び1%を掛けて 0.65 × 1 = 0.65
- 残り:成長率4%から2つの寄与を引いた 4 − 2.1 − 0.65 = 1.25 が全要素生産性の上昇率
成長会計の例題(1人当たり)
自分で解いてみる成長会計の例題(1人当たり実質GDPの成長率)
選択肢を押すと、正解と解説が出ます。
正解は 4
1人当たりの資本の伸びは です。1人当たりの成長率は で、正解は4です。
| 選択肢 | どの誤りから出るか |
|---|---|
| 1(0.85%) | 経済全体の成長率 で止め、1人当たりにしない |
| 2(1.05%) | 労働者数の伸びの符号を落とし、 とする |
| 3(1.95%) | 資本の伸びを1人当たりに直さず、 |
| 5(3.35%) | 資本と労働の分配率を入れ替え、 |
タイプ4AKモデルと内生的成長
AKモデルと内生的成長理論
見分け方:「」「人的資本」「内生的成長理論」「研究開発」「定型化された事実」の語が出ます(人的資本は教育や経験で身についた働く力。定型化された事実は、長い期間の先進国のデータに見られる、資本産出比率や利潤率がほぼ一定といった性質)。成長率を求める計算と、提唱者・外生か内生かの正誤があります。
なぜそうなるか資本の限界生産力が下がらないと、成長が止まらない
ソロー・モデルでは資本の限界生産力が逓減するので、 はどこかで止まります。AKモデルは で、資本の限界生産力がいつも のままです。 で割ると1人当たりの生産は で、1人当たりの貯蓄も直線 になり、 が より大きければ要る投資の直線と交わらず、 は増え続けます。
- ソロー:資本の限界生産力が逓減するので sf(k) は曲がるわかること直線 (n+δ)k と交わる E で k は止まる
- AKモデル:y=Ak なので貯蓄 sAk も直線わかることsA=0.075 が n+δ=0.04 より大きいと、どこまで行っても交わらない
- 成長が続く:2本の差は k に比例して広がるわかることk は毎年 sA−(n+δ)=3.5% で増え続ける
使える条件: で、貯蓄がすべて投資されるとき。1年で増える資本 は、投資 からすり減る分 を引いた量です。成長率は増えた量 ÷ 今の量なので、 で割って 。生産は資本に比例する()ので経済成長率も で、人口増加率は入りません。
判定のしかた
- 1
技術進歩は外生か
ハロッド=ドーマーもソローも技術進歩率は外から与える(外生)。モデルの中で決めるのが内生的成長理論。 - 2
貯蓄率は何に効くか
ソローでは1人当たりの水準だけ。AKでは成長率そのものが上がる。 - 3
提唱者の組
定型化された事実はカルドア、AKモデルはレベロ、研究開発(R&D)のモデルはローマー。
例で確かめるA=0.25・貯蓄率0.3のAKモデル
、貯蓄率0.3、資本減耗率3%、人口増加率1%(基本の経済と同じ ・・)とします。経済成長率は で4.5%、1人当たりは で、ずっと続きます。同じ でも、ソロー・モデルの基本の経済では1人当たりの成長は で止まりました。
内生的成長理論の例題
自分で解いてみるAKモデルと内生的成長理論の例題
選択肢を押すと、正解と解説が出ます。
正解は 2
AKモデルの経済成長率は で、貯蓄率 が上がれば成長率そのものが上がります。正解は2です。
| 選択肢 | 正しくはこう |
|---|---|
| 1 | 高まるのは1人当たりの所得の水準だけ。長期の1人当たりの成長率は技術進歩率(無ければ0) |
| 3 | 経済全体の成長率 に人口増加率は入らない。1人当たりは で、人口増加率が高いほど低い |
| 4 | 資本産出比率は長期にわたってほぼ一定 |
| 5 | R&D のモデルを示したのはローマーで、レベロではない(2人が入れ替わっている)。AKモデルはレベロ |
まとめ覚えることと間違いやすい点
覚えることの表(ハロッド=ドーマーと新古典派)
すべての違いは、1行目の「資本と労働を代わりに使えるか」から出てきます。
| ハロッド=ドーマー | 新古典派(ソロー) | |
|---|---|---|
| 資本と労働 | 代わりに使えない(固定係数・レオンチェフ型) | 代わりに使える(コブ=ダグラス型など) |
| 資本係数 | 一定 | とともに変わる |
| 保証成長率と自然成長率 | 一致は偶然 | が動いて自然に一致へ向かう |
| 均斉成長の経路 | 不安定(ずれが広がる) | 安定(定常状態へ向かう) |
| 技術進歩 | 外生 | 外生 |
ソロー・モデルで、技術進歩が無いときの図の動き:
| 出来事 | 定常状態の | 長期の1人当たりの成長率 |
|---|---|---|
| 貯蓄率が上がる | 大きくなる(右へ) | 0のまま(移る途中だけ伸びる) |
| 人口増加率・減耗率が上がる | 小さくなる(左へ) | 0のまま |
| 技術進歩率 がある | 効率労働1単位あたりで一定 | |
| AKモデルで貯蓄率が上がる | 止まらない | が上がる |
景気循環の4つの波
景気が回復・好況・後退・不況をくり返す動き(景気循環)は、周期と原因の組で問われます。
| 波 | 周期 | 原因 |
|---|---|---|
| キチンの波 | 約40か月(3〜4年) | 在庫投資 |
| ジュグラーの波 | 約10年 | 設備投資 |
| クズネッツの波 | 約20年 | 建設投資(住宅などの建て替え) |
| コンドラチェフの波 | 約50年 | 技術革新 |
コンドラチェフの波の原因を技術革新と指摘したのはシュンペーターです。景気循環の問題は景気循環の論点ページから解けます。
よくある間違い
| 誤りの文 | 正しくはこう |
|---|---|
| 資本係数は資本1単位で生む産出量で、大きいほど資本の効率が高い | 資本係数は (産出1単位に要る資本)。大きいほど効率は低い |
| 平均消費性向0.8なら貯蓄率0.8で計算する | 貯蓄率は 。税があれば も掛ける |
| 現実の成長率が保証成長率を上回ると、資本は過剰になる | 上回ると資本不足、下回ると資本過剰 |
| ハロッド=ドーマーでは、ずれは投資の調整で縮まり、均斉成長は安定 | ずれは乗数で広がる(不安定性原理) |
| 黄金律は を解いて出す | それは定常状態。黄金律は |
| を出して、 と答える | 2乗して |
| AKモデルでも資本の限界生産力は逓減し、成長はやがて止まる | 限界生産力は で一定。成長率 が続く |
| カルドアの定型化された事実では、資本産出比率は上がり続ける | ほぼ一定 |
| キチンの波は設備投資、ジュグラーの波は約3年 | キチンは在庫投資で約40か月、ジュグラーは設備投資で約10年 |
次にやること
先に読む論点
次に読む論点











