6分でわかるIS・LM曲線

マクロ経済学・IS-LM分析

IS曲線・LM曲線とは(IS-LM分析)

30秒でわかるIS・LM曲線

縦軸に利子率(r)、横軸に国民所得(Y)をとった図で、2本の曲線の交点から所得と利子率が一緒に決まることを見るのが IS-LM 分析です。物価(P)は一定とする短期の分析です。

IS 曲線

財市場が均衡する(総需要=総供給)所得と利子率の組を結んだ線。利子率が下がると投資が増えて所得が増えるので右下がり

LM 曲線

貨幣市場が均衡する(貨幣需要=貨幣供給)所得と利子率の組を結んだ線。所得が増えると取引に使う貨幣が多く要り、利子率が上がって釣り合うので右上がり

動かし方

利子率や所得が変わるだけなら曲線の上の移動。政府支出・税・貨幣供給・物価が変わると曲線そのものが動く
IS 曲線 r=12−0.02Y(右下がり)と LM 曲線 r=0.01Y−1.5(右上がり)が点E(所得450・利子率3%)で交わる利子率 r(%)国民所得 Y4503ISLME
右下がりの IS と右上がりの LM の交点 E で、所得450・利子率3%が決まる

先に読む論点均衡国民所得とギャップ貨幣需要

次の経済を「このページのモデル」と呼び、図と例で使います。財市場の式 Y=C+I+GY=C+I+G から IS 曲線 r=12−0.02Yr=12-0.02Y、貨幣市場の式から LM 曲線 r=0.01Y−1.5r=0.01Y-1.5 が出て(導き方はタイプ1・2)、2本を連立すると所得450・利子率3%で釣り合います(連立の解き方はマクロで使う計算)。

項目式・値
消費(C)C=25+0.5(Y−T)C=25+0.5(Y-T)(25は基礎消費、限界消費性向 c は0.5。Y−TY-T は可処分所得=所得から税を引いた額)
租税(T)T=10T=10(定額税)
投資(I)I=180−25rI=180-25r(r は利子率〔%〕。180は利子率と関係ない独立投資)
政府支出(G)G=100G=100
貨幣市場MP=0.5Y−50r\dfrac{M}{P}=0.5Y-50r(左辺は貨幣供給 M=75M=75 を物価 P=1P=1 で割った実質の貨幣供給〔買える物の量で測った貨幣〕、右辺は貨幣需要。貨幣需要は所得が大きいほど増え、利子率が高いほど減る)

モデルの前提(ここが選択肢になる)

  • 物価が一定の短期の分析です。交点の所得が完全雇用国民所得(YfY_f。働きたい人がみな雇われるときの所得)に一致する保証はありません。物価が動く場合は「総需要・総供給」で。
  • 市場は財・貨幣・債券の3つです(資産を貨幣か利子のつく債券で持つので、貨幣市場の裏に債券市場がある)。ワルラス法則(3つのうち2つが均衡すれば残る1つも均衡する)により、交点では債券市場も均衡しています。

試験での出方

受験先ごとの出やすさ
地方上級★★★特別区Ⅰ類★★★
市役所★★国家総合職★★★
国家一般職★★★国家専門職★★★

曲線の導き方・傾き・シフトの文の正誤と、図の点の超過需要・超過供給を選ぶ問題が中心で、計算も出ます。

よく出るタイプ

IS・LM曲線の問題は、次の5つのタイプに分けられます。カードを押すと、そのタイプの解き方に切り替わります。

次にやること

「必修」の8問を解く「IS・LM曲線」をランダムに演習「IS・LM曲線」の問題一覧(17問)

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