5分でわかる貨幣需要

マクロ経済学・貨幣・金融

貨幣需要とは・流動性選好説の3つの動機

30秒でわかる貨幣需要

貨幣需要は、人々が財産のうち、利子の付かない(または、ほとんど付かない)貨幣(現金と、すぐ支払いに使える預金)のまま持っておきたい量です。債券で持てば利子がもらえるのに、なぜ貨幣で持つのか、その量は何で決まるのかを、学説ごとに比べる論点です。

ケインズは、貨幣を持つ理由(動機)を3つに分けました(流動性選好説)。支払いに使う取引動機、急な出費に備える予備的動機、債券の代わりに財産を貨幣で持つ投機的動機です。

ケインズの貨幣需要

L=L1(Y)+L2(r)L = L_1(Y) + L_2(r) 取引・予備の需要 L1L_1 は国民所得(Y)が大きいほど多く、投機の需要 L2L_2 は利子率(r)が低いほど多い

貨幣市場の均衡

MP=L\dfrac{M}{P} = L 実質の貨幣供給(貨幣供給 M を物価 P で割った量)と貨幣需要が等しくなる所で、利子率が決まる(ケインズの流動性選好説。古典派では利子率は貯蓄と投資で決まる)

古典派の数量方程式

MV=PYMV = PY V は貨幣の流通速度(1年に何回支払いに使われるか)。V と Y が一定なら、M が増えた分だけ P が上がる
横軸に実質の貨幣の量、縦軸に利子率をとる。右下がりの貨幣需要曲線Lと、100の所の縦の貨幣供給の線M/Pが点Eで交わり、利子率は3%に決まる利子率 r(%)実質貨幣量 M/P・L10031LM/PE
右下がりの貨幣需要曲線Lと、縦の貨幣供給の線M/Pの交点Eで、利子率が3%に決まる

先に読む論点貨幣供給と金融

この図の貨幣市場(取引・予備の需要が60、実質の貨幣供給が100。60は次の「基本の図」のタブで出てきます)を「基本の貨幣市場」と呼び、このページの例で使います。

試験での出方

受験先ごとの出やすさ
地方上級★特別区Ⅰ類★
市役所★★国家総合職★★
国家一般職★国家専門職★★★

学説の文の正誤(だれの説か・貨幣需要が何で決まるか)が中心で、式に数を入れて物価上昇率や引出し回数を求める計算も出ます。

よく出るタイプ

貨幣需要の問題は、次の3つのタイプに分けられます。カードを押すと、そのタイプの解き方に切り替わります。

次にやること

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