5分でわかる立体図形の解き方

数的推理

立体図形とは・体積と表面積の公式

30秒でわかる立体図形

数的推理の立体図形は、円すい・円柱・角柱・球などの体積・表面積・長さを計算で求める単元です。立体のままでは考えにくいので、立体を平面で切った断面に移して、平面図形の問題として解きます。

錐体は、とがった頂点を持つ立体(角すい・円すい)、柱体は、上と下に同じ形の底面がある立体(角柱・円柱)のことです。

柱体(角柱・円柱)

体積=底面積×高さ\text{体積} = \text{底面積} \times \text{高さ}

錐体(角すい・円すい)

体積=底面積×高さ×13\text{体積} = \text{底面積} \times \text{高さ} \times \dfrac{1}{3}

球(半径 r・円周率 π)

体積=43πr3\text{体積} = \dfrac{4}{3}\pi r^3、表面積=4πr2\text{表面積} = 4\pi r^2

相似な立体

形が同じで大きさだけが違う立体を相似な立体といいます。長さの比(相似比)が 2:32:3 なら、表面積の比は 22:32=4:92^2:3^2 = 4:9、体積の比は 23:33=8:272^3:3^3 = 8:27

立体の図の決まり:見えない辺は破線

見取り図は、立体を斜め上から見たように描いた図です。立体の裏側にあって見えない辺は、細い破線で描きます。実線か破線かで、どの辺が手前でどの辺が奥かを読み取ります。

直方体と円すいの見取り図。直方体は奥の下の角に集まる3本の辺だけが細い破線。円すいは底面のだ円の奥側の弧だけが細い破線
見える辺は実線、裏側にあって見えない辺は細い破線

錐体の体積が「3分の1」になる理由

1辺6cmの立方体を、中心を頂点として、6つの面をそれぞれ底面とする四角すいに分けます。6つの四角すいは同じ形なので、1つの体積は 6×6×6÷6=366 \times 6 \times 6 \div 6 = 36 cm³ です。

この四角すいは、底面積が 6×6=366 \times 6 = 36 cm²、高さが立方体の中心から下の面までの 6÷2=36 \div 2 = 3 cm です。底面積 × 高さは 36×3=10836 \times 3 = 108 で、体積の36はちょうどその 13\dfrac{1}{3} です。ここでは立方体で確かめましたが、どんな錐体でも、同じ底面・同じ高さの柱体の 13\dfrac{1}{3} になります。

1辺6cmの立方体の中心から下の面の4つの角へ橙の線を引き、下の面を底面とする四角すいを作った見取り図。中心から下の面への高さは3cm
立方体は、中心を頂点とする同じ四角すい6つに分けられる

表面積と円すいの展開図

表面積は、立体のすべての面の面積の合計です。立体を切り開いて平面に広げた図を展開図といいます。

  • 円柱の側面は長方形に開きます。縦が高さ hh、横が底面の円周 2πr2\pi r なので、側面積(まわりの面の面積)は 2πrh2\pi r h です。上と下の2つの円 πr2×2\pi r^2 \times 2 を足して、表面積は 2πr2+2πrh2\pi r^2 + 2\pi r h です。
  • 円すいの側面はおうぎ形に開きます。半径は母線(頂点から底面の円周までの斜めの長さ)ll で、弧の長さは底面の円周 2πr2\pi r と同じです。
円すいの展開図。中心角120°、半径9cmのおうぎ形と、半径3cmの底面の円。おうぎ形の弧の長さは底面の円周と等しい
底面の半径3cm・母線9cmの円すいの展開図

上の図では、弧の長さが底面の円周 2π×3=6π2\pi \times 3 = 6\pi cm で、半径9cmの円の円周 18π18\pi cm の 13\dfrac{1}{3} です。なので中心角は 360°×13=120°360° \times \dfrac{1}{3} = 120°、側面積は π×92×13=27π\pi \times 9^2 \times \dfrac{1}{3} = 27\pi cm² です。これが円すいの側面積の公式 πrl\pi r l(π×3×9\pi \times 3 \times 9)の出どころです。底面と合わせた表面積は 27π+9π=36π27\pi + 9\pi = 36\pi cm² です。

球の公式は、球がぴったり入る円柱(半径 rr・高さ 2r2r)と比べると覚えやすいです。円柱の体積は πr2×2r=2πr3\pi r^2 \times 2r = 2\pi r^3 で、球の体積はその 23\dfrac{2}{3} の 43πr3\dfrac{4}{3}\pi r^3 です。球の表面積 4πr24\pi r^2 は、その円柱の側面積 2πr×2r2\pi r \times 2r と同じです。

相似な立体の比も、長さから出てきます。すべての長さが2倍になると、面積は縦も横も2倍なので4倍、体積は縦・横・高さが2倍なので8倍です。

試験での出方

受験先ごとの出やすさ(泉の集計による参考値)
地方上級★★☆国家総合職★☆☆
国家一般職★☆☆国家専門職★☆☆
特別区★☆☆市役所★☆☆
東京都—ほぼ出ていない

地方上級でやや多く、国家公務員・特別区・市役所でも出ます。東京都ではほぼ出ていません。相似・三平方の定理など平面図形の道具をそのまま使うので、平面図形を先に固めておくと解きやすくなります。

よく出るタイプ

立体図形の問題は、次の4つのタイプに分けられます。カードを押すと、そのタイプの解き方に切り替わります。

立体図形の解き方:まず断面に移す

どのタイプも、最初の一手は同じです。立体の真ん中を縦に通る線(軸。円すいなら頂点と底面の中心を結ぶ線)を含む平面で切って、断面を描きます。円すいなら二等辺三角形、円すい台(円すいの上を底面に平行に切り取った形)なら台形、水そうなら長方形になります。あとは断面の中で、平行な線がつくる相似な三角形や直角三角形を探し、辺の比や三平方の定理で長さを出します。

次にやること

「立体図形」の問題一覧(8問)

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